もっと身長が高ければ、、、。
仮にもし身長が今より高く、日本人の平均と同じになったとしたら、、、。。
だが次は平均より鼻が低いとか、平均より目が小さい、平均より収入が少ないなど、平均より低い部分を見つけ出してまた悩み始める。
私たちは身長、体重、顔などあらゆるもので平均以上になりたいと思っています。
しかしそもそも、この世界に平均的な人など存在しません。
これをよく指し示す事例が1940年代末に起こります。
実は当時アメリカ空軍では飛行機の墜落事故が頻発していて深刻な問題となっていました。
そしてその原因がコックピットのシートにあることが分かったのです。
コックピットは4000人以上のパイロット全員の手、足、肩幅などの10箇所の体のサイズを測定して平均値を割り出し、その平均値に合わせたサイズに作られていました。
しかし驚くべきことにパイロットの身長腕の長さ足の長さなど、10箇所全ての値が平均的なパイロットは1人も存在しなかったのです。
つまり身長だけがたまたま平均値だったとしても、腕の長さ、足の長さ、体重、肩幅など皆バラバラだったわけです。
そのため平均的なパイロットに合わせて作られたコックピットは、どのパイロットにとっても使いづらいものになっていました。
そしてその使いづらいコックピットのせいで事故が多発していたのです。
そこで誰もが自分の体型に合わせられる調整可能なシートに変更されました。
さらにヘルメットのストラップを含む、すべて個人の身体のサイズに合わせて調整可能なタイプに変更されました。
その結果、アメリカ空軍の墜落事故は劇的に減りました。
やっぱり人はそれぞれ違うから、自分に合うように調節できる方がいいのです。
詳しいことはコチラ↓
パイロット4000人の寸法を測って判明した「操作ミスによる墜落事故」が多発した理由とは?
さて、このように実は平均的な体格の人など存在せず、誰もが平均より低い部分と、平均より高い部分を併せ持っているものなのなのです。
そしてその長所と短所の寄せ集めを私たちは個性と呼ぶのです。
平均に囚われている以上は悩みは尽きないということ。
平均より低い部分を見つけ出せばキリがないということ。
平均で悩むのはいかに不毛かということ。
「人はいつだってないものねだり」
それを理解した上で、配られたカードで今の人生を楽しむ。
平均で悩むのは人生の邪魔になるからさっさと捨てたほうがよさそうです。
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