このコラムは次の3人のために書きました。
1.結婚を焦ってる人。
2.孤独死が怖い人。
3.独身でいいのに、周囲の「いつ結婚するの?」に疲れた人。
今回の内容は、これまでの「結婚する」という当たり前だった価値観は本当に正しかったのかどうか。
一人は嫌だという理由で結婚しても、本当は結婚してようがしまいが、孤独死は避けられないという事実について述べていきます。
なぜなら結婚するメリットを疑ってかかる時代に本格的に突入しているからです。
「じゃあ自分はどのように生きていこうかな」
そう、私たち一人ひとりが、自分なりの人生設計を書くことが重要になってくるということです。
ではまず「これからの日本がどうなっていくのか」ということから話をしていくことにしましょう。
・独り身社会化する日本について人生設計とは、、、。
最初に基本的な事実の確認をしておきましょう。
2040年には独身が47%になり、64歳までの結婚している人は31%になります。
独身が47%だからほぼ半分ですね。
つまり日本は2040年には、独身の人口が半分になり、一人で生きることが当たり前になる社会への道を進んでいくことになるんです。
この独身者が人口の5割になり、64歳までの既婚者は3割になってしまうという衝撃の事実を聞いてあなたはどう思ったでしょうか?
「日本の将来はヤバくないか。」と思った。
あるいは、
「これから一人で生きていくことに不安しか感じていなかったが、20年後には自分たちが多数派になる。」ということで前向きに感じた方もいらっしゃると思います。
ちなみにこれは全員が離婚というわけではないんです。
死別とか離別とか、一度結婚してもまた独身に戻る人も含めて、20年後にはこういう配偶関係人口であるということが予測されています。
結婚するにしても永遠の愛を誓うというような風潮はなくなってきているように思います。
まさに「結婚するメリットを疑ってかかる時代に本格的に突入した」という感じです。
結婚を「何のためにするのか?」をみんなが自問自答している状態です。
「恋愛はしたいけれど、結婚するとなるとまた別の話だよね。」という意識です。
恋愛はいいけれど結婚はためらうという感覚は、実は昔は男性のものだったんです。
ところが、最近は女性側がそう思っているのが新しい現象のように思えます。
そして日本はもはや高齢者よりも、独身者が多い独身国家です。
日本は超高齢国家と言われていますが、高齢者人口は3900万人です。
一方独身は4600万人で、3900万人の高齢者よりも、独身の4600万人の方が多いですね。
さらに”高齢独り身男”は490万人、”高齢独り身女”は1260万人です。
そして2015年の男性の未婚率は23%、女性が14%です。
それが2040年には男性30%、女性20%になると考えられます。
つまり、男性の3人に1人、女性の5人に1人は生涯未婚となるんです。
さてこれを聞いている男性の皆様、男性の状況はさらに深刻です。
なんと300万人の日本人男性は結婚相手が見つからないという状況にあるそうです。
男性と女性の数はそんなに変わらないのに、なんで男性だけ余るのか?
なぜなら結婚における男性の格差社会が訪れているからです。
男性は何回も結婚する人と結婚しない人に分かれている。
一方女性の場合はそんなことはありません。
男性は再婚相手に初婚の女性を選び、再婚女性は再婚の男性を選ぶ。
これはもはや「時間差一夫多妻制」だという方もいます。
離婚再婚を繰り返す人は何回も結婚するのに、1回も結婚できない人はずっとできない、ということです。
この傾向は北欧でもっと顕著です。
男性は裕福な人が生涯を通して何回も結婚する一方、一夫ゼロ妻男性が多い。
つまり男性社会の格差が拡大し、男性同士の間に戦いが訪れているというわけなんです。
実際に今もそうなっています。
300万人の男性はどうあがいても結婚相手がいないという状況になっているんです。
それでは独身人口が増加するのも当たり前ですよね。
まだ独身人口が増加する理由として離婚の増加が挙げられます。
よく3組に1人は離婚するなんて言われているように、日本は非常に離婚率が高い国なんです。
そして独身だと、「結婚しないと孤独死するぞ。」なんていう脅しを必ず一回は言われるじゃないですか?
しかし孤独死の問題については、よく考えてほしいと思っています。
孤独死しているのは、実は「ほぼ元既婚者」であるというデータがあります。
高齢で孤独死しているに75歳以上の人たちを例に出すと、今75歳以上の人たちはみんなが結婚していた時代の人たちであると言われています。
ということは、今孤独死している人はほぼ全員、昔は結婚していたということです。
だから「結婚しないと孤独死するぞ」というのは間違っています。
「結婚していても孤独死するよ。」というのが正しい話なんです。
独身か既婚かはあまり関係ありません。
むしろ独身の方が前々から準備できるとも言えますよね。
結婚は義務ではありませんから、孤独死を恐れるあまり無理に結婚しなくてもいいということです。
そして、
「一人でいたいと考えている人は何と4割、他者と一緒にいたいと考えている人は6割である。」という結果も出ています。
さて、これを聞いているあなたはどうでしょうか?
あなたは一人でいたい人でしょうか。
それとも誰かと一緒にいたい人でしょうか?
別にどちらが良い悪いという問題ではありません。
結局、人には向き不向きがある。
他者と共に過ごす人が得意な人もいれば、他者とともに過ごすことが得意でもない人がいる。
というだけです。
さてこれまでの内容をまとめます。
ポイント1.日本は2040年には独身が人口の半分となる。
一人で生きることが当たり前になる社会への道を着実に進むこととなる。
ポイント2.2040年には男性3割、女性2割が生涯未婚となる。
つまり男性の3人に一人、女性に5人に1人は生涯未婚となる。
300万人の日本男性は結婚相手が見つからないという現状にある。
ポイント3.結婚していても孤独死する。
一般的に結婚のメリットと言われている「孤独死したくないから結婚する」というのは効果がない。
最後に、
環境変化による社会構造の転換は、私たち一人ひとりに共通する境遇かもしれませんが、答えは一人ひとり違うはずです。
自分の素直な気持ちに従って自分の行動を決めていけばいいんです。
結婚するのが当たり前だから結婚するのではなくて、結婚したいなら結婚する。
結婚したくないなら別に誰になんと言われようと結婚しない。
結婚しているから偉いわけでもなく、結婚していないから駄目なわけでもないんです。
やはり求められているのは自分の頭でしっかりと考えるということでしょう。
そして自分の気持ちに対して正直になるということでしょう。
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