NBAポスターコラム19:ダンク王・テレンス・ロスが選んだ“本当の武器”とは・・・。

NBAポスターコラム

19-テレンス・ロス

ダンクがすごい選手?それともダンク”も”すごい選手?

NBAの世界で、ダンクというプレーは常にファンの心を掴んできた。華やかで、パワフルで、そして観客を熱狂させる。けど、その華やかさの裏にある現実は少し違う。NBAというリーグで成功するためには、ダンクだけでは足りない。ダンクができるだけの選手と、ダンクもできる選手。そこには明確な違いがある。

ダンクコンテストのスターたち

NBAのオールスターイベントといえば、スラムダンクコンテスト。過去にはマイケル・ジョーダン、ヴィンス・カーター、ドワイト・ハワード、ザック・ラヴィーンらが頂点に立った。彼らは皆、「ダンクがすごい」だけじゃない。「NBAの試合でも主力級」で、「ダンクもすごい」選手だった。

一方で、ダンクコンテストでスポットライトを浴びても、NBAのレギュラーシーズンでは消えていった選手も多い。ジェレミー・エヴァンス、ハミドゥ・ディアロ、グレン・ロビンソン三世……身体能力は一級品。でも、バスケットボールプレイヤーとしての総合力が足りなかった。

テレンス・ロスの登場

そんな“ダンクコンテスト出身組”の中で、キャリアを切り拓いていった男がいる。2013年のダンクコンテスト王者、テレンス・ロス。彼のダンクはエグかった。身長2メートルないスウィングマンが、空中で自在に身体を操り、360度を軽々と決める。滑らかな跳躍、鋭い一撃。ヴィンス・カーターを彷彿とさせるようなそのスタイルに、ファンは心を奪われた。

だが、テレンス・ロスはただの「ダンクがすごい選手」で終わらなかった。いや、本人は終わるつもりがなかった。

スポットライトからの転換

ルーキーイヤーから2年目までは、ロスはトロント・ラプターズのローテーションメンバー。とにかくダンクが派手で、ハイライトプレーは頻出。けど、NBAという現場では「ダンク」だけじゃ通用しない。派手なプレーより、安定したディフェンス、3ポイントの成功率、ボールムーブに対する理解……そんな地味で積み上げ型のスキルが評価される。

ロスはそこに気づいた。プレータイムを確保するために、ディフェンス力を磨き、スポットアップシューターとしての能力を強化。そして何より、「いつでもスコアできる」選手を目指した。

51得点の衝撃

2014年、ロスはその可能性を一気に爆発させる。クリッパーズ戦で放った“51得点”。これはラプターズ史上最多タイ記録。あのヴィンス・カーターと並ぶ記録だった。しかも驚くべきはその効率。ダンクだけでなく、3ポイントをバンバン沈めていった。派手なジャムではなく、冷静で計算されたショットの連発。

この試合でロスは証明した。「俺はダンクもすごい。でも、得点能力そのものがある」。この日を境に、ロスは「見せ物」ではなく「戦力」としてNBAに居場所を築いていく。

ダンクは武器。でもそれだけじゃ足りない

ダンクが魅力的なのは間違いない。相手を圧倒し、観客を熱狂させ、流れを変える力すら持つ。だが、NBAというビジネスの世界で生き残るには、もう一つ、二つ、三つと武器を持ってないと無理だ。ましてやベンチから出てくる選手に求められるのは“何かを変えられる力”。ロスはその枠にぴったりハマった。

彼はオーランド・マジックにトレードされた後も、6thマンとしてチームに貢献し続けた。特に2018-19シーズンは平均15点以上を記録。キャリアハイのシーズンだった。3Pシュートはもちろん、ドライブも、ジャンパーも、そしてクラッチタイムの得点力も高かった。ダンクは依然として健在。でも、それは数ある得点手段の一つに過ぎなかった。

ダンクがすごいだけの選手は消える

現実的な話をすれば、ダンクがすごいだけの選手は生き残れない。NBAには毎年のように身体能力の怪物がやってくる。40インチ以上の垂直跳び、ウィングスパン7フィート超え。そんな奴らがゴロゴロしてる中で、「跳べる」だけの選手が戦えるわけがない。

その点、ロスは生き方を変えた。自分の武器を知り、足りないものを補い、バランスの取れたスコアラーへと進化した。「すごいダンク」が、「すごい選手」の構成要素の一つになった。

最後に:進化できる選手が生き残る

NBAで長くプレーするために必要なのは、“自分の売り”を変え続けられる柔軟性だ。テレンス・ロスはその見本のような選手だった。ダンクで注目され、得点力で定着し、キャリア後半には経験とIQで貢献。そういう進化を遂げたからこそ、彼は10年以上NBAの舞台に立ち続けることができた。

ダンクがすごい選手は一瞬だけ輝く。けど、ダンクもすごい選手は、長く戦い続けられる。

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