NBAポスターコラム725:攻守で頂点を極めたジョーダン、その真価を語られる日は来ないかもしれない…。

NBAポスターコラム
725-マイケル・ジョーダン

725-マイケル・ジョーダン

マイケル・ジョーダン──史上最高の2ウェイプレーヤー

マイケル・ジョーダンがNBAの歴史において”史上最高のプレーヤー”と称される理由は数多くある。しかし、その中でも特筆すべきは、彼がオフェンスとディフェンスの両面で圧倒的な支配力を誇ったことだ。ジョーダンは単なる得点王ではない。彼はディフェンスにおいてもリーグ最高のプレーヤーであり続けた。オフェンスとディフェンスの両輪でリーグの頂点に立ったジョーダンこそ、真の”史上最高の2ウェイプレーヤー”だと言える。

オフェンスでの圧倒的な支配力

ジョーダンのオフェンス能力は言うまでもなく伝説的だ。キャリア平均得点30.1点はNBA史上トップの数字であり、10度の得点王獲得はリーグ記録だ。ジャンプシュートの正確さ、スラムダンクの力強さ、そしてクラッチタイムでの冷静さは、どれも彼を無敵たらしめた要素だ。

特に注目すべきは、1986-87シーズンのパフォーマンス。このシーズン、ジョーダンは平均37.1得点を記録。圧倒的なスコアリング能力でリーグを支配した。しかし、ジョーダンのオフェンスは単なる得点能力に留まらない。彼のゲームにはインテリジェンスがあった。ディフェンダーを引きつけてパスを通す視野の広さや、フリースローを獲得し、シュートを沈める正確さなど、多面的なスキルセットを持っていた。

ディフェンスでの偉業

ジョーダンが特異な存在である理由の一つは、彼がディフェンスでもリーグ最高のプレーヤーだったことだ。通常、リーグを代表するスコアラーはディフェンスをやや軽視する傾向がある。しかしジョーダンは違った。彼はディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを1988年に獲得し、キャリアで9度オールディフェンシブ・ファーストチームに選出された。この記録は彼がディフェンスでもリーグ屈指の存在であったことを証明している。

さらに、ジョーダンは1986-87シーズンと1987-88シーズンに史上初となる100ブロック200スティールを記録。ガードとしてこのようなスタッツを達成するのは異例中の異例だ。彼のディフェンススタイルは、鋭い反応速度と絶妙なタイミングで相手のパスをカットし、試合の流れを一変させるものだった。また、1対1のディフェンスでもジョーダンは抜群の強さを見せ、相手エースをシャットアウトする能力を持っていた。

ディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーの価値

1988年にジョーダンがディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことは、彼のディフェンス能力が単なる努力の産物ではなく、リーグ全体から認められるレベルであったことを示している。このシーズン、彼はスティール王にも輝き、攻守両面で他の選手を圧倒するパフォーマンスを披露した。

ディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞するガード選手は極めて少ない。通常、この賞はセンターやパワーフォワードなど、リムプロテクターが主な役割を果たす選手に贈られる。しかし、ジョーダンはそれを成し遂げた。彼のスティール能力、相手のシュートをブロックするタイミング、そしてリバウンドへの執念が評価された結果だ。

歴史的なスタッツ──100ブロック&200スティール

1986-87シーズンと1987-88シーズンにジョーダンが達成した”100ブロック200スティール”という記録は、NBAの歴史において唯一無二のものである。この記録は単なる数字以上の意味を持つ。それは、ジョーダンがディフェンスでどれだけ多才であったかを物語っている。

通常、スティールはガードの役割、ブロックはビッグマンの役割とされる。しかし、ジョーダンはその枠を超越していた。6フィート6インチ(約198cm)の身長ながら、卓越した跳躍力と反応速度でビッグマン顔負けのブロックを連発。一方で、相手のパスコースを読み切る頭脳と素早い手の動きでスティールを量産した。これこそ、ジョーダンがオフェンスとディフェンスの両面でリーグを支配した証だ。

オフェンスとディフェンスを両立する難しさ

スポーツの歴史を振り返ってみても、オフェンスとディフェンスの両面でトップクラスの活躍をした選手は非常に稀だ。ほとんどの選手はどちらか一方に特化する。しかし、ジョーダンは例外だった。彼は試合のどの瞬間でも全力を尽くし、攻守両面で相手を圧倒することができた。

バスケットボールは体力の消耗が激しいスポーツだ。40分以上プレーする中で、オフェンスにエネルギーを注ぎながらディフェンスでも同じ熱量を維持するのは至難の業だ。ジョーダンはそれを可能にした数少ない選手であり、その能力こそが彼を”史上最高”たらしめる大きな要因となっている。

他の2ウェイプレーヤーとの比較

NBAの歴史には他にも優れた2ウェイプレーヤーが存在する。例えば、スコッティ・ピッペンやコービー・ブライアント、レブロン・ジェームズなどが挙げられる。しかし、これらの選手と比較しても、ジョーダンのレベルに達する者はいない。

ピッペンはジョーダンの相棒として卓越したディフェンダーだったが、オフェンスでの支配力はジョーダンには及ばない。コービーはジョーダンを模倣したプレースタイルで成功を収めたが、ディフェンス面での影響力はジョーダンほどではなかった。レブロンはオフェンスとディフェンスの両面で優れた能力を持つが、キャリアを通してディフェンスに集中する場面は少なかった。

結論──史上最高の2ウェイプレーヤー

マイケル・ジョーダンはオフェンスとディフェンスの両面でリーグを支配した唯一無二の存在だ。キャリア通算得点やディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー受賞歴、そして歴史的なスタッツがその証拠だ。バスケットボールの歴史において、これほどまでにオフェンスとディフェンスの両方で頂点を極めた選手は他にいない。

ジョーダンが史上最高の2ウェイプレーヤーであることに異論の余地はない。彼のような選手が再び現れることは、非常に稀なことであり、彼のレガシーは永遠に語り継がれるだろう。

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