768-レブロン・ジェームズ
歴史を塗り替え続ける “キング・レブロン”
2024年3月2日、レブロン・ジェームズが通算4万得点の大台に到達した。この瞬間、バスケットボールの歴史がまた一つ書き換えられた。
カリーム・アブドゥル・ジャバーの持っていた通算得点記録を更新したのが2023年2月。当時ですら「不滅の記録」と言われていたが、レブロンはその1年後にはさらに記録を伸ばし、前人未到の4万点に到達した。
レブロン自身は「記録は破られるためにある」と語るが、現実的にこの記録を破る選手がいつ現れるのかは誰にも予測できない。むしろ、しばらくは破られない、あるいは永遠に破られない可能性すらある。
1. レブロンの通算得点の凄さ
レブロンは2024年3月の時点で39歳。NBAの歴史上、40歳近くでこれほどの得点力を維持している選手はほとんどいない。しかも、彼は「得点王」を1度しか獲得していないにもかかわらず、長年にわたってコンスタントに点を取り続けたことで、この記録に到達している。
一般的に、スコアリングマシンと呼ばれる選手たちは20代後半から30代前半にピークを迎え、その後は衰えていく。しかし、レブロンは20代で築いた土台をそのまま維持し、30代になってもトップレベルで戦い続けた。
特筆すべきは30歳を超えてからの得点ペースだ。通常なら年齢とともにシュートアテンプトが減少し、得点効率が落ちるものだが、レブロンは30代後半でも平均25得点前後を維持。ここまでのロングスパンでエリートレベルを維持できた選手は、バスケットボール史上ほとんど存在しない。
2. 史上最高レベルのオールラウンダー
レブロンの得点記録が特別なのは、彼が単なるスコアラーではないことにも起因している。リバウンド、アシスト、スティール、ブロックといったスタッツもすべて高水準で、史上最高のオールラウンダーの一人とされている。
2023-24シーズン終了時点で、通算リバウンドは約11,000本、アシストは約11,000本に到達。通算アシストでは歴代4位にランクインしており、スコアラーとしてだけでなくゲームメイカーとしても一流であることを証明している。
また、スティールやブロックでも一定の成績を残し、ディフェンス面でも無視できない存在だった。これほどバランスの取れた選手が、20年以上にわたってリーグのトップで活躍し続けるのは驚異的だ。
3. 「キング超え」に必要な条件
レブロンの記録を超えるためには、以下の条件が必須となる。
- 若くしてプロ入りすること
レブロンは18歳でNBAデビューを果たし、1年目から1654得点(平均20.9得点)を記録した。スタートが遅れると、その分キャリア終盤に数字を積み上げる余裕がなくなる。 - 故障が少ないこと
NBAは過酷なリーグだ。長期間健康を維持し、高いレベルでプレーし続けるには、運とトレーニング、そして体のメンテナンスが重要になる。レブロンは30代半ばまではほぼ大きなケガをせず、長期離脱がなかった。 - 得点能力が高いこと
当然のことながら、スコアリング能力がなければこの記録には到達しない。レブロンは平均20得点以上を20年以上維持し、2000得点以上を積み重ねたシーズンも多数ある。 - 衰えのスピードが緩いこと
ほとんどの選手は30代半ばから成績が落ちる。レブロンのように39歳になっても平均25得点近く取れる選手は極めて稀だ。長期にわたってトップレベルのパフォーマンスを維持するには、フィジカル面とスキル面の両方で進化し続ける必要がある。
これらの条件がすべて揃わなければ、レブロンの記録を超えることは難しい。
4. 最高のシーズンと得点ペース
レブロンのキャリア最高のシーズン平均得点は、2005-06シーズンの31.4得点(通算2,478得点)だった。この時は21歳で、すでにリーグを代表するスーパースターだった。
しかし、レブロンの真の強みは単年の爆発力ではなく、「長期的な安定感」にある。彼は30代に入ってもシーズン平均25得点以上をキープし、毎年2000得点近くを記録し続けた。このペースを維持する選手はほとんどおらず、スコアラーであるコービー・ブライアントやマイケル・ジョーダンでさえ、キャリア終盤には得点が落ちていた。
5. これからの展望
39歳で4万得点に到達したレブロンだが、この時点で引退の気配はない。今後、さらに記録を伸ばし続け、4万1000点、4万2000点と積み上げていく可能性が高い。
このままのペースなら、仮に41歳までプレーすれば4万3000点を超えるかもしれない。これだけの記録を持つ選手が、なおも第一線で戦い続けるというのは前代未聞のことだ。
まとめ
レブロン・ジェームズの通算4万得点は、単なる数字ではなく、彼のキャリアそのものを象徴するものだ。若くして台頭し、長期にわたってトップレベルで活躍し続けることの難しさを考えれば、この記録がいかに偉大なものかが分かる。
「キング超え」を果たす選手が現れるのか。それとも、この記録はNBA史に刻まれたまま、誰にも破られないのか。今後のNBAの歴史がどのように進んでいくのか、レブロンの偉業とともに見届けるしかない。
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