NBAポスターコラム742:「キング・ジェームズ」、選ばれし者と呼ばれる男の軌跡…。

NBAポスターコラム
742-レブロン・ジェームス

742-レブロン・ジェームス

レブロン・ジェームズ–NBA史上最も完全なプレーヤー

クリーブランドでの始まり

2003年のNBAドラフト1位で地元オハイオ州のクリーブランド・キャバリアーズに指名されたレブロン・ジェームズは、デビュー当時からリーグ全体の注目を集めた。18歳でNBA入りした彼は、すでに高校時代から“The Chosen One”(選ばれし者)と呼ばれるほどの期待を背負っていた。そのプレーは、デビュー戦での25得点をはじめ、ルーキーイヤーから驚異的だった。

クリーブランド時代の初期、チームはプレーオフに進出するだけでも苦労していたが、レブロンの力で徐々に強豪へと変貌を遂げる。2007年には、カンファレンス・ファイナルでデトロイト・ピストンズを破り、キャバリアーズ史上初のNBAファイナル進出を果たした。このシリーズでのレブロンは、第5戦で驚異的な連続得点を記録し、一人でピストンズを打ち負かしたかのようなインパクトを残した。

ただ、ファイナルではティム・ダンカン率いるサンアントニオ・スパーズにスイープ(4戦全敗)され、チームの力不足が露呈。それでも、レブロンのキャリアはこの時点ですでにスーパースターの域に達していた。

マイアミでの挑戦と成功

2010年、レブロン–ジェームズは“The Decision”と名付けられた特別番組で、自身の移籍先をマイアミ・ヒートに決定したことを発表。この選択は大きな物議を醸し、クリーブランドのファンからは裏切り者扱いされたが、バスケットボールにおける“スーパーチーム”時代の到来を告げる象徴的な出来事となった。

マイアミでは、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュとの“ビッグスリー”を結成。1年目はファイナルでダーク・ノヴィツキー率いるダラス・マーベリックスに敗れるが、翌年からは本領を発揮。2012年に自身初のNBAチャンピオンリングを手にすると、2013年に2連覇を達成した。特に2013年ファイナルの第6戦では、レイ・アレンの劇的な3ポイントが注目される中、レブロンも最後までリーダーシップを発揮し、ヒートを勝利に導いた。

この時期のレブロンは、得点だけでなく守備やパスでも圧倒的な存在感を発揮しており、リーグMVPを4度(2009年、2010年、2012年、2013年)受賞するなど、誰もが認めるNBAの頂点に立っていた。

故郷への帰還と歴史的な逆転劇

2014年、レブロンはクリーブランド・キャバリアーズに復帰することを発表。この時の声明文では、地元オハイオ州への愛情と“故郷にチャンピオンシップをもたらす”という決意が込められていた。

キャブス復帰後、カイリー・アービングやケビン・ラブとともに強力なチームを形成。2016年には、73勝9敗というNBA史上最高勝率を誇るゴールデンステート・ウォリアーズとファイナルで対決する。このシリーズはNBA史に残る名勝負となり、キャブスは1勝3敗と崖っぷちに追い込まれるが、そこから驚異的な3連勝を果たして逆転優勝。クリーブランドに初のNBAタイトルをもたらした。

特に第7戦でのレブロンのブロック(通称“The Block”)は、このシリーズを象徴するプレーとして語り継がれている。彼はファイナルMVPを受賞し、自身のキャリアにおける3つ目のチャンピオンリングを獲得。地元ファンの信頼を完全に取り戻した。

レイカーズ移籍とバブルでの優勝

2018年、レブロン–ジェームズはNBAの名門ロサンゼルス・レイカーズに移籍。ここでも、チームの再建を担う重要な役割を果たした。1年目は怪我に悩まされ、プレーオフ進出を逃すが、2年目にはアンソニー・デイビスの加入もあり、レイカーズを再び優勝候補に押し上げた。

2020年、コロナウイルス感染拡大による“バブル”環境下で開催されたプレーオフで、レイカーズは安定したパフォーマンスを見せ、ファイナルでマイアミ・ヒートを破って優勝。レブロンにとって4つ目のチャンピオンリングとなり、ファイナルMVPも受賞した。この時点で彼は、複数のフランチャイズでファイナルMVPを獲得した史上初の選手となった。

トータルパッケージ—キングの真価

レブロン・ジェームズのプレースタイルは、まさに“トータルパッケージ”と呼ぶにふさわしい。彼の身体能力は驚異的で、6フィート9インチ(約206cm)、約250ポンド(約113kg)の体格ながら、驚くべきスピードと敏捷性を持つ。ドライブからのダンクはもちろん、フェイドアウェイジャンパーや3ポイントシュートも高精度で決めることができる。

加えて、パスセンスにも優れ、ゲームの流れを読む力はピカイチだ。トリプル・ダブルを量産する彼のスタイルは、マジック・ジョンソンを彷彿とさせる部分もありつつ、よりスコアリング能力が高い。

ディフェンスでも多彩な能力を発揮し、ポイントガードからセンターまで幅広く守れるのが特徴。キャリアを重ねる中で、クラッチタイムでの勝負強さも身につけ、試合終盤のプレーでファンを何度も魅了してきた。

歴史的な偉大さ

レブロンは長期に渡り第一線で活躍を続け、そのキャリアスタッツや影響力から見ても、NBA史上最も偉大な選手の一人であることは間違いない。彼が築き上げた功績は、チャンピオンシップの数だけでなく、彼がプレーしたすべてのフランチャイズを成功へと導いた点にある。

『キング』の称号は、単なるニックネームではなく、レブロン・ジェームズという存在そのものを象徴している。彼が引退した後も、その足跡は永遠にNBA史に刻まれるだろう。

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