729-ゲイリー・ペイトン&ビン・ベイカー
ゲイリー・ペイトンとビン・ベイカー:スーパーソニックスを支えた男たち
シアトル・スーパーソニックスの黄金期を彩ったゲイリー・ペイトン
ゲイリー・ペイトンといえば、90年代のNBAを代表するポイントガードであり、そのディフェンス力は歴史に名を刻んでいる。1990年のNBAドラフト全体2位でシアトル・スーパーソニックスに指名され、ペイトンはすぐにチームの中心選手となった。彼のあだ名である“The Glove”(グローブ)は、相手選手をまるで手袋で包むかのように抑え込むディフェンスからつけられたものだ。
ペイトンがシアトルで過ごした13シーズンは、スーパーソニックスにとっても彼自身にとっても特別な時間だった。彼はショーン・ケンプとともにチームを牽引し、1996年にはNBAファイナルに進出。この年のペイトンは、リーグ最優秀守備選手賞を受賞しており、マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズとの激闘では、ジョーダンを苦しめた数少ない選手の一人として知られている。
ペイトンのゲームスタイルは、ディフェンスだけにとどまらず、オフェンス面でも多彩だった。特にピック&ロールやポストアップでの得点力は、ポイントガードとしては異例の高さを誇った。彼の口数の多さも有名で、試合中のトラッシュトークは心理戦として相手を揺さぶる武器だった。
シアトル時代の功績
ペイトンがスーパーソニックスで記録したスタッツは、チーム史に残るものだ。通算で15,000点以上、7,000アシスト以上を記録し、9度のNBAオールスター選出を果たしている。また、オールNBAチームに9回、オールディフェンシブチームに9回選ばれており、その多才さと持続的なパフォーマンスは他の追随を許さなかった。
しかし、2003年にスーパーソニックスはペイトンをミルウォーキー・バックスへトレード。その後、彼は数チームを渡り歩くが、2006年にマイアミ・ヒートで念願のNBAチャンピオンリングを手にした。
ビン・ベイカーのキャリアとスーパーソニックスでの活躍
一方のビン・ベイカーは、1993年のNBAドラフトでミルウォーキー・バックスから全体8位指名を受けたパワーフォワードだ。身長208cmのベイカーは、ポストプレーと中距離シュートに優れたオールラウンドな選手で、新人時代からその才能を発揮。バックスで4シーズンを過ごし、オールスターに3度選ばれるなど、リーグ屈指のビッグマンとしての地位を確立した。
1997年、ベイカーはトレードでスーパーソニックスに移籍。ショーン・ケンプの後継者として期待され、ペイトンとのコンビで新たなチームの核となった。スーパーソニックスでは、初年度にオールスター選出を果たし、平均19.2得点、8リバウンドという好成績を残す。
スーパーソニックスでの葛藤
しかし、ベイカーのシアトル時代は順風満帆ではなかった。チームはプレーオフには進出したものの、ファイナルへの道は遠かった。また、ベイカー自身のアルコール依存症がキャリアに影を落とし始める。彼のパフォーマンスは徐々に低下し、1999年以降はスタッツも顕著に落ち込んでいった。
その後、ベイカーはボストン・セルティックスやニューヨーク・ニックスなどでプレーを続けるが、全盛期の輝きを取り戻すことはできなかった。それでも、彼のシアトルでの活躍はファンの記憶に強く刻まれている。
オリンピックでの共闘
ペイトンとベイカーは、NBAだけでなく国際舞台でもともに戦った経験を持つ。1996年のアトランタオリンピックでは、両者ともにアメリカ代表“ドリームチームIII”の一員として金メダルを獲得した。
この大会でのペイトンは、ディフェンスだけでなくリーダーシップでもチームを支えた。一方のベイカーは、控え選手として貴重な得点源となり、インサイドでの存在感を示した。2人が同じユニフォームを着て世界の舞台で戦ったことは、彼らのキャリアにおける特別な瞬間だ。
スーパーソニックスの遺産
ゲイリー・ペイトンとビン・ベイカーのキャリアは、シアトル・スーパーソニックスというチームの輝かしい歴史の一部を形成している。ペイトンのリーダーシップとディフェンス、ベイカーのオールラウンドなプレーとポストプレーは、90年代後半のスーパーソニックスを支える柱だった。
シアトルが2008年にオクラホマシティへ移転し、チーム名がサンダーに変わった今でも、ペイトンとベイカーの功績は語り継がれている。特にペイトンは、2021年にスーパーソニックスのユニフォームを着たままバスケットボール殿堂入りを果たし、その遺産をさらに強固なものとした。
最後に
ペイトンとベイカーは、それぞれ異なる形でNBAに足跡を残した。ペイトンはシアトルのフランチャイズ・プレーヤーとして、ベイカーは短期間ながらも圧倒的な才能を見せた選手として記憶されている。スーパーソニックスという舞台で交わった2人のキャリアは、NBAファンにとって忘れがたい物語だ。
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