726-マイケル・ジョーダン
野球からNBAへ復帰したジョーダンとミッドポストでの進化
1995年、マイケル・ジョーダンは短期間の野球挑戦を経てNBAに復帰した。この復帰は単なるスターの帰還ではなく、彼のプレースタイルの大きな進化を示すものでもあった。特に注目すべきは、彼がミッドポストでのプレーをさらに増やし、得点源としてこの位置を巧みに活用していった点だ。
ミッドポストでのプレーを増やした背景
ジョーダンが初めてNBAに登場した1980年代後半から1990年代初頭にかけて、彼のプレースタイルは主にゴールに正対してのプレーが中心だった。彼は爆発的なスピードと跳躍力を武器に、ディフェンダーを置き去りにするドライブや派手なダンクで観客を魅了した。しかし、30代に差し掛かったジョーダンは身体能力のみに頼らず、より効率的で洗練されたプレーを求めるようになった。
その結果、ジョーダンはミッドポストでのプレーを増やすことで、自らの強みを最大限に活かしつつ、ディフェンスを攻略する新たな方法を編み出した。このエリアは彼にとって視野が広がり、ディフェンスの動きを読みやすく、かつ得点チャンスを作りやすい絶好のポジションとなった。
ディフェンスを崩壊させるフェイダウェイの完成
ジョーダンがミッドポストでのプレーを得意とするようになると、ディフェンダーたちは彼を止めるために一層厳しいマークを仕掛けるようになった。しかし、ジョーダンはその対応策として、フェイダウェイジャンプショットを完全にマスターすることで応えた。
フェイダウェイはシュート時に後方へ飛びながら放つ技術であり、ディフェンダーがブロックを試みても距離が生まれるため非常に防ぎにくい。このシュートを完璧にするために、ジョーダンは膨大な練習を重ねた。タイミング、角度、体のバランス、ボールのリリースポイント…これらすべてを極限まで突き詰めた結果、彼はどんな体勢からでも高確率でシュートを決める技術を身につけた。
さらにジョーダンは、フェイダウェイを単なる得点手段に留めず、それを起点にした多彩なカウンタームーブを用意した。フェイダウェイに見せかけてゴール下にドライブする、もしくはフェイクを入れてディフェンダーの重心を崩すなど、彼のプレーは常に一手先を見据えたものだった。これにより、ディフェンダーは対応に迷い、次第に集中力を乱されていく。
シューティングガードながらポストプレーヤーとしての能力
ジョーダンの特異性は、ポジションを超えたプレーの幅広さにもあった。シューティングガードというポジションは通常、アウトサイドシュートやカットインが主な役割とされる。しかしジョーダンは、ゴールに背を向けてプレーするポストプレーヤーのスキルをも身につけた。
例えば、彼がミッドポストでボールを受け取る場面では、ディフェンダーを背中で押さえながら、振り向きざまにシュートを放つことがよく見られた。この動きはパワーフォワードやセンターのようなプレーでありながら、ジョーダンはそれをシューティングガードのスピードと技術で行ったのだ。これにより、彼はディフェンダーにとって非常に厄介な存在となった。
必然性としてのフェイダウェイ
ジョーダンにとってフェイダウェイは単なる得意技ではなく、必要不可欠な武器だった。彼は常に相手チームからダブルチームやトリプルチームを仕掛けられる存在だったため、自らスペースを作り出せる技術が求められた。その中でフェイダウェイは、相手ディフェンスの堅守を切り抜ける最適解となった。
また、このシュートは体力的にも効率的だった。ジョーダンは後年、自身の身体能力がピークを過ぎたことを認識しており、無駄な接触を避けつつ高い成功率を保つ方法としてフェイダウェイを選んだ。この選択が、キャリア後半でも彼が得点王のタイトルを争える原動力となった。
ミッドポストでの進化が象徴するバスケットボールIQ
ジョーダンがミッドポストで進化した背景には、彼のバスケットボールIQの高さがある。相手ディフェンスの動きを読む洞察力、常に新たな技術を取り入れる柔軟性、そしてプレーの引き出しを増やし続ける努力…これらが結実して、ミッドポストでのプレーはジョーダンの代名詞の一つとなった。
また、彼のこうした進化は、NBA全体にも影響を与えた。シューティングガードというポジションが持つ役割の幅を広げ、後進の選手たちに新たな可能性を示したのだ。コービー・ブライアントやドゥエイン・ウェイドなど、後に続くスター選手たちがポストプレーを取り入れた背景には、ジョーダンの存在が大きく関与している。
結論
野球からNBAに復帰したジョーダンは、単なるカムバックを超えて自身のプレーを進化させた。ミッドポストでのプレーを増やし、フェイダウェイを極め、シューティングガードの枠を超えたプレースタイルを確立したジョーダン。その進化は、彼の卓越した努力と頭脳の賜物であり、バスケットボール史における不朽の象徴と言えるだろう。
・NBAポスター絵画展がコチラ↓
・手持ちのお金を守りながら着実に増やす投資術がコチラ↓
資産1000万円達成の8つのコツがコチラ↓
初心者向け!資産1000万円達成術8ステップ簡単解説
資産1000万円達成シンプル投資術がコチラ↓
資産1000万円を達成した私のシンプル投資法
資産1000万円達成のおススメ書籍がコチラ↓
資産1000万達成の為に読むべき本
コメント