722-シャキール・オニール
NBAの歴史を語るうえで、シャキール・オニールの名を避けて通ることはできない。216cm、147kgという規格外の体格を持つ彼は、1990年代から2000年代にかけてリーグを席巻した。特に、彼が繰り出すパワフルなダンク“シャックアタック”は、観る者を魅了し、恐怖さえ与える存在だった。このダンクの威力がどれほど特別だったのか、そして彼のスタイルがいかに対戦相手を絶望させたのかを深掘りしていく。
バックボードを破壊する伝説
シャックアタックの象徴的なエピソードとして、バックボード破壊が挙げられる。1993年、彼がルーキーシーズンを迎えたばかりの試合で、シャックは圧倒的な力でゴール下を攻め、ダンクを決めた。その瞬間、リングが支柱ごと崩壊し、バックボードが粉々になるという前代未聞の事態が発生した。このシーンは全米中に衝撃を与え、「シャックのダンクは次元が違う」と認識されるきっかけとなった。
実際、シャックがリーグに与えた影響は物理的なものだけに留まらない。彼のパワフルなプレースタイルは、NBAがゴール設備を強化せざるを得なくなるほどだった。以降、リングや支柱の設計が変更され、彼のような巨体がダンクしても耐えられるよう改良が加えられた。
“シャックアタック”の真髄
シャックアタックは、一見するとただのダンクに思えるかもしれない。しかし、その本質は彼の圧倒的なパワーとスキルの結晶だ。シャック自身は「相手にぶつかってゴール下に攻め入り、ダンクする。どんどん相手を圧倒するのが俺のスタイルだ」と語っている。この言葉の通り、彼のダンクは単なる得点手段ではなく、対戦相手に心理的ダメージを与える武器でもあった。
ローポストでボールを持ったシャックは、まずディフェンダーを背中で押し込み、ポジションを奪う。そこから繰り出されるのは、巨体に似合わない俊敏なターンステップ。瞬間的にディフェンスを振り切り、そのままリングへと飛び込む。そして、たとえディフェンダーが必死に食らいついてきたとしても、シャックはそれを意に介さず、そのまま相手ごとゴールへ叩き込むのだ。
この強引さは、単なるフィジカルの強さだけでなく、彼のメンタリティの表れでもある。シャックは「リングの下では誰も俺を止められない」という絶対的な自信を持っていた。その信念が彼のプレーに宿り、シャックアタックの破壊力をさらに高めていた。
ディフェンダーの悪夢
全盛期のシャックアタックを阻むことは、ほぼ不可能だった。彼とマッチアップするディフェンダーは、単純に力で押し負けるか、ファウルを覚悟で止めに行くしかなかった。しかし、シャックのフリースロー成功率が低いことを利用して”ハック・ア・シャック”という戦術が生まれるほど、彼のダンクを直接防ぐのは困難だった。
ディフェンダーたちが直面したのは、シャックの肉体的な圧力だけではない。彼のダンクには、観客の声援や敵チームへのプレッシャーを引き寄せる力があった。一度でも彼がダンクを決めると、会場の雰囲気は完全に彼のものになり、相手チームは精神的に追い込まれる。その結果、シャックアタックは単なる得点手段を超え、試合の流れを支配する存在になっていた。
ゴール下の支配者としてのレガシー
シャキール・オニールがNBAにもたらしたインパクトは計り知れない。彼のようなプレーヤーは、リーグのルールや戦術にさえ影響を与えた。たとえば、彼のポストプレーを止めるために、複数のディフェンダーが必要とされるダブルチームやトリプルチームが頻繁に用いられた。これにより、他のチームメイトがフリーになる場面が増え、彼の存在がチーム全体のオフェンスに好影響を与えていた。
さらに、シャックアタックの威力は彼のキャリア全体にわたって健在だった。ルーキーイヤーから引退まで、彼は常にゴール下での得点王として君臨し、何度もチームを勝利に導いた。特に、ロサンゼルス・レイカーズでの全盛期には、コービー・ブライアントとのコンビで3連覇を達成し、その間のファイナルMVPも独占するなど、まさに無敵の存在だった。
シャックアタックの後継者は現れるのか?
シャックの引退後、彼のような圧倒的なパワーとサイズを持つ選手は現れていない。現在のNBAはスピードやスキル、アウトサイドシュートが重視される時代になり、シャックのようなゴール下の支配者は少なくなった。それでも、彼が築き上げたレガシーは色あせることなく、今なお多くのファンに語り継がれている。
“シャックアタック”は、ただのダンクではなかった。それは、シャキール・オニールという選手の象徴であり、NBA史に残る伝説そのものだ。
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