348-レブロン&シャック
シャック&レブロンの新旧ドミネイター。
全盛期の支配力において、シャックはレブロン以上だ。
シャックが当時のドアマットチームに移籍したとしても、優勝候補になると言われていた。
実際そうだったろう。
スリーピートを達成した当時のNBAファイナルの対戦相手だったネッツのバイロン・スコットHCは、「メンフィス・グリグリーズでもシャックがいればファイナルに出場するだろう。彼はそれくらいすごいプレーヤーだ」と舌を巻いた。
対戦相手のジェイソン・キッドも「シャックはこの惑星で最強のプレイヤーだからね。2万人をフロアに並べたとしても彼を止めることはできないだろう。できることは彼がシュートを成功する回数より、失敗する回数の方が多くなることを願うだけ。引退するまでどうしようもないね」と答えている。
コミッショナーのデビッド・スターンは記者会見で「我々は新たに6人目のプレイヤーに関する規定を設けようと考えている。シャックとプレーする時のみ、相手チームは6人目の選手をコートに入れていいんだ」と冗談を言っている。
ファンの「シャックは子供を相手にしているようだった」とは正直な実感で、勝負へのサスペンスやスリリングはほとんどなかった。
実際、シャックがレイカーズを3ピートに導いたときのリーグは西高東低が顕著で、NBAファイナルの視聴率は乏しくなかった。
強豪ひしめくウェストを勝ち抜きさえすればそのチームが優勝なのだから。
追伸、このトレードは当時、マジックのドワイト・ハワード対策に行われたものだった。
前年にリーグ最多の66勝をあげ、プレーオフでも8連勝の負けなしのキャブスが、カンファレンスファイナルでハワードを止められなかったからだ。
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