799-ケビン・デュラント
ケビン・デュラント――オフェンスの神が地上に舞い降りた理由
208cm。センターとしても通用するサイズ。それでいて、スモールフォワードやシューティングガードのように滑らかに動き、スムーズにドリブルし、3ポイントを打ち抜く。こんな選手、NBA史にどれほどいただろうか?
ケビン・デュラント。
この男は「オフェンス」という言葉を再定義した存在だ。
デュラントは「ポジションレス」の象徴
まず語らなければいけないのは、彼のサイズとスキルセットの異常なまでの融合。208cmの選手が、ガードのようにドリブルし、1on1で相手を抜き去り、自らスペースを作ってジャンパーを決める。しかも、レイアップやダンクだけじゃない。彼の主戦場は中距離からロングレンジまでの「スイートスポット」だ。
KDは「ポジションレス」の完成形の一人と言っていい。
どのポジションにも当てはまらないし、どの守備でも対応しきれない。ガードがつけばサイズで上回り、ビッグマンがつけばスピードと技術で翻弄する。
要するに、守れない。
「KDタイム」の恐怖
試合の終盤、勝負がかかった場面。デュラントは無類の強さを発揮する。CBSスポーツの一節を引用しよう。
「試合の重要な局面でリバウンドをもぎとり、コートを疾走し、レブロンの頭越しに3ポイントをスムーズに決めることができる選手がどれほどいるだろうか?」
これ、2017年のNBAファイナル第3戦。
ゴールデンステート・ウォリアーズのユニフォームを着たデュラントが、キャブズのホームで沈めた「決勝スリー」。相手はレブロン。しかも、目の前で打って決めてる。
あの瞬間、KDはレブロンの時代を完全にぶった切った。
あれは「KDタイム」の象徴だった。
プルアップジャンパー=現代のスカイフック
昔のNBAには、「止められない武器」が存在していた。
カリーム・アブドゥル=ジャバーのスカイフックがその筆頭だ。高い打点、独特のフォーム、どこから打たれても届かない。誰もブロックできなかった。
そして現代、それに匹敵するのがKDのプルアップジャンパー。
ステフィン・カリーの3ポイントも確かに革命的だけど、あれは「距離」の面での破壊力だ。デュラントの場合は、「どこでも・いつでも・誰の上からでも」決められる。
その圧倒的な「アンストッパブル感」は、まさにスカイフック級。
しかも、KDのジャンパーはポエティックだ。長い手足を活かし、トップからすっと構えて、まるで空気を裂くように放つ。「クリーン」って言葉が一番似合う。
「オープン」の概念を破壊した男
普通、バスケでは「ディフェンダーとの距離」がシュートの可否を左右する。
でもKDにはそれが通用しない。どれだけ密着しても、彼の長さと高さのせいでシュートチェックが届かない。つまり、「マークしてるのに決められる」。
彼がシュートを放つとき、それがたとえ密着マークでも、KDの目線からすれば「オープン」なのだ。
それがCBSの言う、「オープンの概念を覆す」という話。
KDに対して「ベストディフェンス」をしても無意味。「届かない」「間に合わない」「見えない」――それが彼の世界。
デュラントの真骨頂は「止まらなさ」
KDが異次元なのは、ただ「点を取れる」ってだけじゃない。
彼はどんな試合展開でも、どんなシステムでも、どんな相手でも、自分のスタイルで得点を量産できる。
- OKC時代は、ラスとともに「カオスの中で決める」
- ウォリアーズでは、システマチックな中で「静かに刺す」
- ブルックリンでは、孤高の存在として「すべてを背負う」
- サンズでも、ブッカーと並びながら「スムーズに融合」
彼はどんなチームでもフィットする。なぜか?
答えはシンプル。止められないからだ。
怪我すら超越した得点マシーン
デュラントのキャリアには、重度のアキレス腱断裂という大きな傷がある。
普通ならキャリアのピークを終わらせるレベル。でもKDは違った。1年以上のブランクを経て戻ってきた2020-21シーズン、いきなり全盛期ばりの活躍。
しかも、プレーオフでは平均34.3点。バックスとの死闘では、シューズサイズが1cm短ければ「シリーズ決勝点」となった超ロング2ポイントも決めている。
あの試合は敗れたけど、KDの「止まらなさ」が戻ってきた証だった。
まとめ:バスケが「誰にも止められない芸術」になる瞬間
KDのプレーを見ていると、バスケが単なるスポーツじゃなく、芸術に見えてくる。
それほどまでに、美しく、流れるようで、なおかつ容赦がない。
試合の重要な局面でリバウンドを取り、自ら運び、敵のエースの頭上から決める。
この一連の流れが自然すぎて、見てる方が感覚を麻痺してしまう。
デュラントは、現代NBAにおける「オフェンスの神」だ。
彼のジャンパーは、スカイフックと同じくらい、いやそれ以上に時代を超えた存在かもしれない。
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