796-スティーブ・ナッシュ
スティーブ・ナッシュとフェニックス・サンズ 〜不朽の名司令塔〜
ナッシュとサンズの運命的な再会
2004年、スティーブ・ナッシュは古巣フェニックス・サンズに復帰した。彼は1996年のドラフト1巡目15位でサンズに指名されるも、当時のチームにはケビン・ジョンソン(KJ)やジェイソン・キッドといった実力者が揃っており、ナッシュは控えに甘んじた。その後、1998年にダラス・マーベリックスへトレードされると、ダーク・ノビツキーやマイケル・フィンリーとともにチームの成長に貢献。特にドン・ネルソンのオフェンスシステムのもとで自らのプレースタイルを確立し、リーグ屈指の司令塔へと成長した。
サンズがナッシュを呼び戻したのは、チーム再建を本格化させるためだった。すでに1999年のドラフトでショーン・マリオンを指名し、2002年には高校卒業から直接NBA入りしたアマーレ・スタウダマイヤーが加入。才能あふれる若手たちが揃い始めたところに、完成されたナッシュが加わったことで、サンズは新たな時代を迎えた。
ダントーニとの出会い 〜7秒オフェンスの誕生〜
ナッシュが復帰した2004-05シーズン、サンズはシーズン途中からマイク・ダントーニをヘッドコーチに据えた。ダントーニの哲学は明確だった。「7秒以内にシュートを打て」。
彼の戦術は当時のNBAの常識を覆すものだった。リーグ全体がフィジカルなディフェンスを重視し、スローテンポのバスケットボールを展開していた中で、サンズは圧倒的なスピードとスペーシングを武器に試合を支配した。このスタイルの中心にいたのが、スティーブ・ナッシュだった。
ナッシュは驚異的なパスセンスとバスケットボールIQを武器に、サンズの攻撃を牽引。速攻の起点として、またピック&ロールのマエストロとして、マリオンやスタウダマイヤー、ジョー・ジョンソン、クエンティン・リチャードソンらの能力を最大限に引き出した。
結果、前年29勝だったチームは、ナッシュ加入後の2004-05シーズンに62勝を記録。当時の球団記録に並ぶ快進撃を遂げた。ナッシュ自身もシーズン平均11.5アシストを記録し、MVPに輝いた。
MVP連覇と頂点への挑戦
翌2005-06シーズン、サンズはジョー・ジョンソンやクエンティン・リチャードソンを失うも、ナッシュは依然として圧倒的な司令塔ぶりを発揮。特にスタウダマイヤーの負傷によるシーズン離脱という逆境の中で、ナッシュは平均18.8点、10.5アシストを記録し、2年連続でMVPを受賞した。
しかし、プレーオフではなかなか頂点に立てなかった。2005年はサンアントニオ・スパーズ、2006年は古巣マーベリックス、2010年にはロサンゼルス・レイカーズに敗れ、NBAファイナル進出は果たせなかった。
特に2007年のウェスタン・カンファレンス・セミファイナルでは、スパーズとの激戦の中でロバート・オーリーのラフプレーが発端となり、スタウダマイヤーとボリス・ディアウがベンチを離れて出場停止に。これが決定打となり、サンズはシリーズを落とした。この事件は今でも「サンズの優勝を阻んだ最大の不運」として語り継がれている。
圧倒的なスタッツ 〜史上最高のシューティングPG〜
ナッシュのすごさは、アシスト能力だけにとどまらない。彼はシュート効率の面でも歴代最高クラスのPGだった。
特に圧巻なのは、50-40-90クラブへの4度の到達だ。これはフィールドゴール成功率50%以上、3ポイント成功率40%以上、フリースロー成功率90%以上を同時に達成する偉業で、NBA史上でも数えるほどしか達成者はいない。ナッシュはこの記録を4度も達成し、シューティングガード顔負けの高精度なシュート力を誇った。
また、8年間で7度のシーズン平均ダブルダブル(得点&アシスト)を達成。通算アシスト数は10,335本で歴代4位(引退時点)。キャリアを通じて5度のアシスト王に輝いた。
優勝こそなかったが…
ナッシュは最終的に優勝こそ果たせなかったが、それ以外はすべて成し遂げたと言ってもいい。
2度のMVP、5度のアシスト王、4度の50-40-90クラブ入り。プレースタイルは後のNBAに大きな影響を与え、「スモールボール」や「スペーシング」を重視する現代バスケットの基盤を築いた。
優勝リングは手にできなかったが、ナッシュがNBAに与えた影響は計り知れない。彼がいなければ、ステフィン・カリーやトレイ・ヤングといった現代のポイントガードたちのプレースタイルも違っていたかもしれない。
スティーブ・ナッシュ——
彼は「優勝」だけが全てではないことを証明した、不朽の名司令塔だった。
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