NBAポスターコラム761:コービー・ブライアント、フェイダウェイの先に隠された努力と執念…。

NBAポスターコラム
761-コービー・ブライアント

761-コービー・ブライアント

コービー・ブライアントのフェイダウェイ:神を彷彿させる最強の武器

はじめに:スター街道を切り開いたフェイダウェイ

コービー・ブライアントといえば、圧倒的なスキルセットと勝負強さを兼ね備えた2000年代最高のプレーヤーとして知られるが、その成功の象徴となった武器がフェイダウェイジャンパーだった。マイケル・ジョーダンから多くを学び、自身のスタイルに昇華させたこの技術は、単なる得点手段を超えて、彼の精神性とプレースタイルを体現する象徴となった。

フェイダウェイ習得の背景:神に近づくための執念

コービーはリーグ入り直後から並外れた身体能力とスキルを見せつけていたが、NBAのトップに立つためにはフィジカルだけでは不十分だと理解していた。特にペイントエリアでの勝負において、相手ディフェンダーとの接触を避けつつ正確なシュートを放つ手段として、フェイダウェイは理想的だった。

ジョーダンが晩年にフェイダウェイを得点源として多用していたことに刺激を受けたコービーは、その技術を完璧に自分のものにするまで練習を積み重ねた。コービーにとって、フェイダウェイは単なるスコアリングの武器ではなく、自身のバスケットボールIQと努力を象徴する存在となった。

技術の核心:変幻自在なステップワークと常人離れした滞空時間

コービーのフェイダウェイが他を圧倒していたのは、どの方向にもいけるステップワークと空中での安定感にある。ディフェンスに対して背を向けた状態からのターンアラウンドは、通常なら軸がブレやすく、シュート精度に影響を与えるものだ。しかし、コービーは驚異的な身体能力により、空中で体勢を整える余裕があった。

特筆すべきは、ペネトレイトの脅威がフェイダウェイの成功率をさらに高めていた点だ。コービーの爆発的な第一歩に警戒するディフェンダーは、どうしても引き気味に守るしかない。その結果、コービーは自分のリズムでジャンプショットに持ち込むことができ、ディフェンスのプレッシャーを感じることなくシュートを打つことが可能だった。

ポストアップからのバリエーション:得点力を支えた多彩な武器

フェイダウェイをマスターしたことで、コービーのポストアップからの攻撃バリエーションは飛躍的に広がった。従来、ウイングプレーヤーはアウトサイドからのドライブやキャッチ&シュートが主な得点源だったが、コービーはポストアップを積極的に活用することで、ペリメーターで脅威を与えた。

ポストからのフェイダウェイは、単なる後方へのジャンプでは終わらない。フェイクを織り交ぜながらディフェンダーを揺さぶり、逆方向へのターンやスピンムーブも交えてリズムを狂わせる。これにより、相手は次の動きを予測できず、コービーに有利な状況が常に生まれていた。

年々進化する精度:衰えを知らぬ得点力

コービーのフェイダウェイは、キャリアを通じて進化を続けた。若い頃は身体能力に頼ったドライブやジャンパーが多かったが、経験を積むにつれて効果的なオフェンス・オプションを選択し、シュートフォームもより洗練され、シュートリリースの瞬間に無駄がなくなった。

特に30代に入ってからは、フィジカルの衰えを補うかのようにフェイダウェイの精度がさらに向上。疲労が蓄積する試合終盤でも安定して決めきる姿は、まさに”神”を彷彿とさせるものだった。

NBA最強のフェイダウェイ使いとしての地位

ジョーダンの引退後、NBAで最もフェイダウェイを効果的に使いこなしたのは間違いなくコービーだった。その洗練された技術と勝負強さは、クラッチタイムにおける頼もしさを象徴していた。

コービーは単なるスコアラーではなく、状況に応じて最適な手段を選択できるバスケットボールIQを持つプレーヤーだった。フェイダウェイはその象徴であり、彼のプレーからは常に「自分の力で勝負を決める」という信念が感じられた。

孤高のクラッチシューター:自己中心的でも圧倒的な信頼を得た理由

コービーには「自己中心的」との評価がつきまとうこともあった。しかし、それは勝利への執着と、どんな状況でも自分がチームを救うという強い責任感から生まれたものだった。

特にクラッチタイムでのコービーは無類の強さを誇った。フェイダウェイはその場面で最も頼れる武器となり、ディフェンスが最善を尽くしても阻止することは困難だった。2006年の81得点ゲームや、数々のブザービーターは、その勝負強さを象徴している。

まとめ:神を超えた瞬間

コービー・ブライアントにとって、フェイダウェイは単なるスキルではなく、努力と成長の象徴だった。ジョーダンの影を追いながらも、自分自身のスタイルを確立し、フェイダウェイを極限まで磨き上げたことで、2000年代最高のプレーヤーとしての地位を確立した。

神に挑み、神を超える瞬間を幾度となく演出したコービーのフェイダウェイは、今もなおNBAファンの記憶に深く刻まれている。

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