755-マイケル・ジョーダン
神から授かった才能を努力で研ぎ澄ました男——マイケル・ジョーダンの進化
圧倒的身体能力からの脱却
マイケル・ジョーダンはデビュー当初から異次元の身体能力を持っていた。瞬発力、スピード、跳躍力、どれをとってもリーグトップクラス。彼のドライブは止めることができず、相手ディフェンダーを次々と抜き去り、リングにアタックする姿は衝撃的だった。しかし、それだけではNBAで長く支配することはできないことに気づくのに時間はかからなかった。
アウトサイドシュートの習得
ジョーダンは自分のプレーに限界を感じ、まず取り組んだのがアウトサイドシュートの向上だった。ルーキー時代のジョーダンは、ドライブ一辺倒のプレーが多かったが、徐々にシューティングレンジを広げていった。その背景には、相手チームからの徹底的なダブルチームがあった。ジョーダンをゴールへ向かわせないために、ディフェンスは彼に群がるようになり、ペイントエリアで自由にプレーするのが困難になった。
そこで彼は、シュートスペースを確保するためにミッドレンジを武器にし、次第にアウトサイドシュートの比率を高めていった。ドリブルで相手をかわしてスペースを作り、ジャンプシュートを放つ。このプレースタイルは、後の“フェイダウェイジャンパー”へと進化していく。
シューティングレンジの拡大
ジョーダンのシューティングレンジは年々広がり、相手にとってはより厄介な存在になった。最初はペイント内での得点が大半だったが、次第にミッドレンジ、さらには3Pライン付近からのシュートも増えていく。これにより、ディフェンスはジョーダンに対してより広範囲でマークをつける必要が生じた。
スリーポイントの向上
ジョーダンは元々3ポイントシューターではなかった。実際に彼がキャリアを通じて3ポイントを多用したことはなく、成功率も決して高くはなかった。キャリアで3ポイント成功数が100本以上を記録したのはわずか2シーズンだけ。1986-87シーズンには平均37.1得点を記録しながらも、3P成功率は2割未満。しかし、相手ディフェンスの対応に合わせてスリーポイントの重要性を理解し、徐々にその精度を上げていった。特に1995-96シーズンは、3P成功率42.7%をマーク。スリーポイントラインが短縮された影響もあったが、それでもキャリアで最も効率的に3Pを決めたシーズンだった。
ジョーダンの進化の本質
ジョーダンの真の凄さは、単なる身体能力の高さではなく、それを磨き続け、常に進化し続けたことにある。ディフェンスの対応に合わせてプレースタイルを変え、ドリブル、パス、シュート、ディフェンス、すべての面で成長を遂げた。
身体能力を生かしたフェイダウェイ
30代に差し掛かると、ジョーダンはさらに新たな武器を手に入れる。それが“フェイダウェイ・ジャンパー”だった。ジャンプ力とバランス感覚を活かし、ディフェンダーのブロックをかわしながら放つこのシュートは、年齢とともに衰える身体能力を補うための最適な武器となった。
ジョーダンの3Pコンテストの失敗
ジョーダンは3ポイントシュートの重要性を理解しながらも、決してスリーポイントシューターではなかった。その証拠に、オールスターのスリーポイントコンテストでは史上最低の5本しか決められなかった。しかし、彼には3Pに頼らずとも試合を支配できるスキルが備わっていた。
まとめ
マイケル・ジョーダンは、神に授かった才能を努力でさらに磨き上げた。若い頃の圧倒的な身体能力に頼ったプレースタイルから、シューティングレンジの拡大、フェイダウェイジャンパーの習得と、キャリアを通じて進化を続けた。そして、その努力の積み重ねが、彼を歴代最高のプレイヤーへと押し上げた。
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