168-クリス・ポール
ゲームメイク、得点力、ディフェンスの三拍子が揃った万能型ガード、クリス・ポールだが、PGは成熟に時間を必要とするポジションだ。
それ故、新人選手ではその役割を果たすことは極めて難しい。
だが、そんな定石を打ち破る活躍を見せていたのが、当時のホーネッツのルーキー、クリス・ポールだった。
「コート上の指揮官」として前年18勝に終わったチームを見事に再生させ、新人PGとしてはジェイソン・キッド以来の高い評価を受けた。
ポールのプレースタイルは、「正統派PG」の一般的なイメージである、パスを駆使してチームメイトをオフェンスの流れに引き込む。
運動能力を生かした鋭いドライブ、 プレーの一歩先を読む頭脳。
このふたつを武器に、敵ディフェンスを翻弄し、絶妙のアシストを次々に繰り出していく。
「うちには運動能力の高い選手がたくさんいるからね」と弱冠20歳のポールは言う。
「僕の仕事は、皆にボールを届けることさ」。
ポールが活躍すればするほど、オフェンスのリズムが良くなり、チームが活気づく。
「アイザイア(トーマス/元ピストンズの名PG)を彷彿とさせる選手」とニックスのへッドコーチを務めるラリー・ブラウンは言う。
さらに「ニューオリンズよりも早い指名権を持っていた友人に、彼をドラフトするようにしつこく言ったのだがね。彼は驚異的だよ」と続けた。
“ポール効果”で、ホーネッツは変貌を遂げた。
オフにはハリケーン・カトリーナの被害で、大半のホームゲームをオクラホマシティでプレーすることを余儀なくされたチームが、勝ち星から20勝を上乗せし、プレーオフも夢ではなかった。
平均観客数も、 リーグ最下位から大幅にアップした。
ポール自身は16.7得点、7.8アシスト、5.1リバウンド、2.2スティールの成績を残して、新人王投票では125票中124票を獲得という圧倒的支持で新人王を獲得する。
「CP3」は1年目から世界中のPGから目指される存在へと昇華した。
追伸、ポールは自らのポジションについて、ホーネッツ時代のインタビューでこう語っている。
「NBAでプレーするガードなら得点能力が誰でも高いレベルにある。高校生くらいの時からその能力は既に十分なはずだ。選手の心構えとして、得点に生きるのか、パスに生きるのか、リバウンドに生きるのか、大体この3つのどれかを選び、自分の役割、ポジションを決めることになる。僕はパスを選び、PGとしてプレーしようと心に決めた」。
・NBAポスター絵画展がコチラ↓
・手持ちのお金を守りながら着実に増やす投資術がコチラ↓
資産1000万円達成の8つのコツがコチラ↓
初心者向け!資産1000万円達成術8ステップ簡単解説
資産1000万円達成シンプル投資術がコチラ↓
資産1000万円を達成した私のシンプル投資法
資産1000万円達成のおススメ書籍がコチラ↓
資産1000万達成の為に読むべき本