タイトルーコロナ化における35歳以上の転職のリアル-5
今回も、このコラムでは転職して私が「感じたこと」、「思ったこと」、そして「体験したこと」、をリアルに綴っていきたいと思っています。
今、転職しようかどうか悩んでいる方の手助けができたら幸いです。
今週私は仕事でミスをしました。
先輩社員にみんなに聞こえるぐらい大きな声でミスを指摘されました。
そして「前の会社でも同じような仕事をしてたんですよね」と言われました。
それを踏まえた上で、、、
本日のテーマ
■『転職して本格的にプレッシャーがかかってくるのは?』
A.〇〇〇〇を迎えた時点で新人の賞味期限が切れる。
それでは、よろしくお願いいたします。
■『転職して本格的にプレッシャーがかかってくるのは?』
A.4か月目を迎えた時点で新人の賞味期限が切れる。
転職して最初の3ヶ月はいわゆる試用期間です。
普通の会社であれば正社員雇用であっても組合員ではありません。
最初の1か月は社内を案内されたり、職場には何があってどんな仕事、作業をしているのか、先輩の仕事を手伝いながら、いわゆるその会社のルール説明みたいなものに使われます。
2ヶ月目になると、自分が担当する 部署、製品、仕事に関して、先輩社員と一緒に仕事をすることになっていきます。
3ヶ月目には、 確認を取りながら自分自身で仕事をすすめることも多くなっていきます。
最初の3か月を簡単に説明すると、こういった形になります。
残業なども多少はあれど、 補助的な要素の色合いが強いです。
4ヶ月目からは本格的に空気が変わっていきます。
自分で判断決断することが多くなっていきます。
その過程で怒られたり、怒鳴られたりすることも出てくるでしょう。
職場には必ず嫌な奴が先輩としています。
みんなの前で名指しで批判されることも出てくるでしょう。
パワハラセクハラという言葉こそ世間ではよく耳にしますが、会社勤めを経験された方はわかると思いますが、社内では当たり前に行われています。
以前このコラムでも書いたことがあるのですが、本当のパワハラやセクハラというものはいくら企業がガイドラインを定めても表には出てこないのです。
ガイドラインは企業が「一応やっています」というものだけのものということは理解しておきましょう。
さて4ヶ月目からは本格的に空気が変わり、自分で判断や決断することが多くなることで何が大変なのでしょう。
それはいよいよ自分のやった仕事に責任がのしかかるようになってきたということです。
もちろんこれは良いことではあります。
ただし失敗のリスクというものも、もちろんついて回ります。
転職して4ヶ月目では、仕事に対する「正解の絶対量」があまりにも少ないのです。
正解の絶対量とは、今行なっている作業が、どれほどの重要度か分かっているかどうかです。
仕事を覚えるということは、力の抜きどころを覚えるということでもあります。
業務によって抑えるべきポイントがあります。
仕事に慣れた、仕事を覚えた前の会社では自然に出来てた、仕事をする中で気をつけるポイントをまた一から再構築することになる。
4ヶ月目で自分で仕事をクリエイトする場面が多くなってくると、すべてを一生懸命やっているぶん、大事なポイントを忘れてしまうことが出てきます。
失敗しながら覚えていく部分ではありますが、高卒大卒の新入社員ではないのです。
ここが結構辛いところです。
同じ業界であれど、会社によってルールや、やっている作業、扱っている商品が違うのです。
しかし転職先の会社側からすると「経験者として転職してきたわけですから、ある程度はわかっているよね?」というスタンスで接してきます。
転職が決定した、もしくは転職する決断をした方に知っておいてもらいたいことは、転職者側からすると同じようなものは同じではないが、転職先の会社側からすると同じ仕事なのです 。
「前の会社でも同じような仕事をしてたんですよね」
「同じような」と「同じ」は違うのです。
この記事の冒頭の意味はそういうことです。
ところで皆さんは今の会社での積み重ねたキャリアによって、嫌な奴になっていませんか?
これは転職を経験していない卒業後の1社目でキャリアを積み重ねた方に多いのですが、態度が横柄になっています。
長年一緒にいることで職場の人間に対し、勝手に身内感覚になっているのです。
名前を読む際の「〇〇さん」のみの部分的の敬語だけで、後はため口になっている方が多いです。
是非とも見直してほしいです。
なぜなら、転職前の会社で私がそういう態度をとっていたかもしれない。
そう思わされたからです。
転職をしようと思っている方は、「仕事ができる人」だと思っているかもしれません。
しかしほとんどは長年勤めたことにより、「仕事に慣れた人」のケースが多いです。
転職を実行する前に、キャリアを積み重ねた今の職場での環境も見直してみてください。
私は高校卒業後、ある会社で10年間製造業に携わってきました。
10年経った時に、仕事も覚えて、いろんな立ち位置も経験し、役職がつく一歩前の生意気になった自分が、今思えばいました。
その後会社を辞め、社会に飛び込んで自分なりに仕事をしてみたものの、全く通用しませんでした。
仕事もなく売り上げがない私は、食費を切り詰め、光熱費や家賃の固定費、前年の収入から算出される税金(社会人時代)の支払いに怯え、持ち物をオークションに出品し、日々貯金を切り崩す日々を過ごすことになります。
焦った私は、とりあえずお金は稼がねばならないと再就職を決意。
「頑張ったぶんの成果が得られる、社長になるための研修が仕事」という怪しいキャッチコピーの会社に就職しました。
美辞麗句を並べたてた紹介のその会社は、もちろんブラック企業。
行商スタイルで毎日与えられる商品を、 売り尽くすまで東京の街を練り歩いていました。
(売れない日のほうが当たり前)
社会保険もなく、遊び半分で買っていく夜の街の酔っ払いを相手に、毎日平均午前3時まで働いていました。
鈍い私はそこで1年間も過ごすことになります。
逆になぜ1年も持ったかと言うと
「成果を出して社長になれる」という目標のもと、自腹営業で商品を買っていたのです。
アホですね。
そしていよいよ自腹営業もできないほど、貯金も無くなりました。
10年間必死で働いて貯めたお金だったのですが、気持ちに余裕がなくなるとは本当に怖いことです。
そして実家に帰ることになります。
実家に帰り父親の仕事を手伝うことになります。
ブラック企業時代に心を病んでしまっていたので、トラウマが残り、企業に属するということが怖くなっていました。
しかし3年経った頃に父が仕事中の事故で亡くなりました。
また一人立ちするほどの技術を習得していなかったので、 ここでもまた再就職先を探すことになります。
派遣として製造業に戻ることになります。
なぜ派遣を選んだかと言うと、まだ後遺症が残っていたのです。
派遣社員ならばそこまでノルマや提出物などのプレッシャーはないと思っていたのです。
しかし派遣社員をしているから、気が楽なんてことはありません。
長く務めた私は(3年)ボーナスがなく、制度が整っていない中で、 正社員と同じだけの働きを求められます。
いざという時には正社員を守るために切り捨てられるのが、派遣社員であり契約社員です。
いくら企業がパワハラやセクハラに対してのガイドラインを定めようと、本当のセクハラやパワハラは表には出てこないのです。
企業に属して同じプレッシャーを受けるならば、正社員の方が「まだマシ」ということで正社員として受け入れてくれる会社を探し出したのです。
しかしその時もうすでに36歳。転職できるギリギリのラインである35歳を過ぎていました。
35歳以上の転職がどういったものであるかは、このコラムにて記載させていただきました。
初めに伝えさせて頂いた通り、 私は転職を「やめろ」と言っているわけではありません。
あなたが思ってる以上に仕事を覚えた状況、慣れた環境というのはありがたいことなのです。
私でいうならば、最初に勤めた企業の最終年が、10年かけて築いたポジションがどれほど尊いものか。
失ったことで気づくことの一つではあるかもしれません。
最後に私から、転職エージェントと同じようなことを伝えさせていただきます。
転職するにしてもしないにしても、是非納得いく決断をしてください。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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