781-渡邊雄太
渡邊雄太、不屈のサバイバル劇――2022-23シーズンとFA市場での挑戦
無保証契約からの再出発
2022年オフ、渡邊雄太は再びFA市場に放り出された。2年前の2020年オフと同様、新天地探しは難航。交渉解禁日から約2ヶ月が経過した8月末、ようやく決まったのはブルックリン・ネッツとの無保証のキャンプ契約だった。
キャンプ契約というのは、NBAで生き残るためのサバイバルレース。プレシーズンを通じて結果を残し、ロスターに滑り込まなければ即解雇される可能性もある。渡邊にとっては見慣れた戦場だったが、それでも保証がない状況で戦うプレッシャーは計り知れないものがあった。
サバイバルレースを勝ち抜き、開幕ロスター入り
そんな過酷な状況の中、渡邊はネッツのキャンプで自らの価値を証明していく。持ち味であるディフェンスとハッスルプレーを武器に、プレシーズンでも堅実なパフォーマンスを披露。特にアウトサイドシュートの安定感はチームにとって予想以上の収穫だった。
そして開幕ロスターに生き残ることが決定。再びNBAの舞台で戦う権利を掴み取った。
3ポイントとディフェンスで価値を証明
シーズンが始まると、渡邊は限られたプレータイムの中で着実にインパクトを残していく。特に彼の3ポイントシュートはチームにとって重要な武器となった。
2022-23シーズン、渡邊は3ポイント成功率でリーグ上位にランクイン。特にコーナースリーは驚異的な決定率を誇り、チームのオフェンスに欠かせないピースとなった。また、持ち前のディフェンス力で相手エースとのマッチアップを任される場面も増え、信頼を勝ち取っていく。
ケビン・デュラントやカイリー・アービングといったスーパースターたちとも息の合ったプレーを見せ、シーズン中盤にはクロージングラインナップに抜擢されることも。渡邊にとって、キャリアの中でも最も充実した時期だった。
突然のチーム崩壊とベンチ生活
しかし、シーズン後半に入り状況は一変する。2月、カイリー・アービングがダラス・マーベリックスへトレードされると、続けてケビン・デュラントもフェニックス・サンズへ移籍。チームの中心だった2人が去り、ネッツは一気に再建モードに突入した。
チーム構成が大きく変わったことで、渡邊の役割も微妙なものに。特に新加入選手たちとポジションが被ったことが影響し、プレータイムは激減。シーズン終盤にはベンチを温める時間が長くなってしまった。
それでも自己ベストの成績を記録
それでも、2022-23シーズンの渡邊は自己ベストの成績を残した。
- 平均得点:5.6点(キャリアハイ)
- 3ポイント成功率:44.4%(キャリアベスト)
- 出場試合数:58試合(自己最多)
特に3ポイント成功率はリーグでもトップクラス。シーズンを通して高精度なシュートを維持し続けたことで、自身の市場価値を大きく引き上げた。
3度目のFA、次の挑戦へ
シーズン終了後、渡邊はFAとなった。だが、今回のFAは過去2回とは違った。2020年、2022年と厳しいサバイバルを強いられたが、この時はリーグ屈指の3&Dプレーヤーとして確かな評価を得た状態でのFAだった。
「3ポイントを今季45%近くで決めたからといってこの夏サボることは絶対にありえない。50%近く決められたんじゃないかなという気持ちも強い分、来年はそこを目指してやっていきたい」
この言葉からもわかるように、渡邊の挑戦は続いていた。オフシーズンも休むことなくトレーニングを続け、さらなる高みを目指していた。
渡邊雄太の今後に期待
2022-23シーズンは、渡邊にとってキャリアの転機となる一年だった。無保証契約からのスタート、開幕ロスター入り、スター選手との共演、そしてチームの崩壊と役割の変化――まさにジェットコースターのようなシーズンだった。
それでも、彼は結果を残し、3&Dプレーヤーとしての市場価値を確立。3度目のFAとなった渡邊は、元同僚が移籍したフェニックス・サンズに活躍の場を移した。
ネッツ時代と同様の活躍を期待されたが、シーズン序盤のチャンスを生かせず出番も激減。シーズン途中でメンフィス・グリズリーズにトレードされた。
その後、NBAを後にして日本に…。
次の舞台でも、彼の不屈の精神と努力がまた新たなストーリーを生み出してくれることだろう。
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