775-2000年代ポイントガード
現代NBAで輝けたのか…彼らのプレースタイルを再評価する。
ジェイソン・ウィリアムス ― トリッキーなプレーの裏にある確かなシュート力
ジェイソン・ウィリアムスと聞いて、多くのNBAファンが最初に思い浮かべるのは、そのトリッキーなパスや派手なボールハンドリングだろう。彼のノールックパスやエルボーパスはまさに芸術であり、”ホワイト・チョコレート”の異名を持つ彼のプレースタイルを象徴していた。
しかし、その華やかなプレーばかりに注目されがちだったが、実は彼の真価はシュート力にあった。シュートがうまいからこそ、ディフェンダーは彼を単なるパサーとして扱えなかった。3ポイントレンジからのシュート精度も高く、オープンな場面で確実に決める能力があったからこそ、パスフェイクが活き、結果的にアシストが生まれていたのだ。
キャリア初期のウィリアムスは、特にキングス時代においてハイライトプレーばかりが話題になりがちだった。しかし、グリズリーズに移籍してからはプレー自体に安定感が生まれ、パス一辺倒ではなく、試合の流れを読む落ち着きも身につけた。そして、ヒート時代には2006年の優勝メンバーとして、チームの大黒柱であるシャキール・オニールやドウェイン・ウェイドを支える堅実なプレーを見せた。
スティーブ・フランシス ― 凄みを感じさせるアスレティックガード
スティーブ・フランシスは、まさにアスレティックポイントガードの象徴だった。身体能力に優れ、爆発的なスピードと跳躍力を武器に、どんなディフェンスも打破する能力を持っていた。彼のプレーには”凄み”があった。見ている者を圧倒するエネルギーがあり、強気な姿勢と相まって、コート上では常に主役だった。
アウトサイドシュートも決して悪くなく、特にミドルレンジからのジャンプショットは高精度を誇った。しかし、彼の真骨頂はドライブだった。少しでも隙があれば即座に切り込み、空中でディフェンダーをかわしながら得点を奪う。そのスタイルは豪快でありながら、繊細なタッチを持ち合わせていた。
ロケッツ時代のフランシスは、チームのエースとして活躍し、ヤオ・ミンと共に戦った。しかし、彼のプレースタイルは時にチームプレーを阻害することもあり、純粋な司令塔とは言えなかった。それでも、その個の力だけで試合を変えてしまう存在感は圧倒的だった。
ステフォン・マーブリー ― 想像を超えるプレーで魅了した天才
ステフォン・マーブリーは、純粋なポイントガードというよりもスコアリングPGとしての色が強かった。自ら得点を狙うことを最優先にし、相手ディフェンスを切り裂く突破力を武器にしていた。
彼のプレーの特徴は、コンタクトを恐れないドライブ。ゴールへ突進しながらも、ディフェンダーとの接触をものともせずシュートを決める力強さがあった。さらに、驚異的なハンドリングスキルを持ち、相手の裏をかくようなムーブでゴールへと向かう。
瞬時の状況判断に優れ、トリッキーなプレーも多かったが、チームをコントロールする司令塔としてはやや難があった。自身が得点することを最優先に考えるプレースタイルが、時にチームプレーを阻害することもあったのだ。
しかし、その圧倒的な個の力は、時に不可能を可能にするプレーを生み出した。彼のハイライトシーンには、観る者の想像を超えるプレーが数多くあり、ファンを驚きと興奮の渦に巻き込んでいった。
マイク・ビビー ― 勝負強さと賢さを兼ね備えた司令塔
マイク・ビビーは、派手さこそないものの、勝負強さとバスケットIQの高さでキングスを支えた名司令塔だった。彼のプレーの基盤は、確実なアウトサイドシュート。3ポイントはもちろん、ミドルレンジのジャンパーも高確率で沈めることができた。
さらに、ドライブにおいても抜群の駆け引きを見せた。単に攻めるのではなく、ディフェンスを引きつけながら味方のスペースを作り出し、最適なタイミングでパスを供給する。そのプレースタイルは、特に2000年代前半のキングスにおいて重要な役割を果たした。
特筆すべきは、クラッチタイムでの勝負強さ。プレーオフでの活躍は印象的であり、2002年のカンファレンスファイナルではレイカーズを相手に大きな存在感を示した。シャックとコービーを擁する王者レイカーズに対し、ビビーは冷静にシュートを決め続け、キングスの黄金時代を支えた。
彼らが残したもの
ジェイソン・ウィリアムスのトリッキーなパス、スティーブ・フランシスの豪快なダンク、ステフォン・マーブリーの圧倒的な個の力、マイク・ビビーの勝負強さ。それぞれ異なるスタイルながら、彼らはNBAの歴史にその名を刻んだ。
PGの役割が変化しつつある現代NBAにおいても、彼らのプレースタイルは今なお語り継がれている。華やかさと実力を兼ね備えた彼らのプレーは、バスケットボールの魅力を体現するものだった。
・NBAポスター絵画展がコチラ↓
・手持ちのお金を守りながら着実に増やす投資術がコチラ↓
資産1000万円達成の8つのコツがコチラ↓
初心者向け!資産1000万円達成術8ステップ簡単解説
資産1000万円達成シンプル投資術がコチラ↓
資産1000万円を達成した私のシンプル投資法
資産1000万円達成のおススメ書籍がコチラ↓
資産1000万達成の為に読むべき本
コメント