766-優勝ウォリアーズ
2021-22シーズンのウォリアーズ 優勝までの軌跡
王朝の終焉と見られたシーズン前の評価
2019年のNBAファイナルでカワイ・レナード率いるトロント・ラプターズに敗れ、さらにケビン・デュラントが移籍。クレイ・トンプソンは長期離脱、ステフィン・カリーも怪我でシーズンの大半を欠場し、ウォリアーズは2019-20シーズンをリーグ最下位で終えた。2020-21シーズンはプレーイン・トーナメントで敗退。栄光の時代は過ぎ去ったという見方が支配的だった。
2021-22シーズン開幕前、ウォリアーズは優勝候補とは見なされていなかった。レブロン・ジェームズ率いるレイカーズ、ケビン・デュラントとジェームズ・ハーデンがいるネッツ、ヤニス・アデトクンボ率いるバックスなどが優勝争いの中心と考えられていた。ウォリアーズは戦力的に未知数とされ、王朝は終焉を迎えたと多くの専門家が予想していた。
アンドリュー・ウィギンスの覚醒とチームへのフィット
そんな中、チームの成績を大きく左右したのがアンドリュー・ウィギンスの活躍だった。2020年にディアンジェロ・ラッセルとのトレードでウォリアーズに加入したウィギンスは、当初は「高給取りだが実力が伴わない」というレッテルを貼られていた。しかし、カリーやドレイモンド・グリーンのもとでディフェンス力を向上させ、チームバスケットに順応。2021-22シーズンはキャリアで初めてオールスターに選出されるまでに成長した。
ウィギンスはこのシーズン、得点力だけでなく、守備面でも大きな貢献を果たした。プレーオフでは特にジェイソン・テイタムを抑えるディフェンダーとして重要な役割を果たし、ウォリアーズのディフェンスを支えた。
ステフィン・カリーのリーダーシップとファイナルMVP
カリーはこのシーズンもリーグ屈指のシューターとして活躍。開幕から好調を維持し、通算3ポイント成功数の歴代記録を更新するなど、改めてその偉大さを証明した。さらに、チームの核として若手を育てながら、自身も進化を続けた。
プレーオフではカリーの爆発力が際立った。カンファレンスファイナルではルカ・ドンチッチ率いるマーベリックスを撃破し、NBAファイナルへ進出。ファイナルではボストン・セルティックスと対戦し、第4戦では43得点という圧巻のパフォーマンスを披露した。
このシリーズでカリーは文句なしの活躍を見せ、念願のファイナルMVPを獲得。これまで3度の優勝を経験していたが、ファイナルMVPは未獲得だったため、「唯一欠けているもの」と言われ続けていた。だが、この優勝によってキャリアの全てを証明し、現役のレジェンドとしての地位を確立した。
クレイ・トンプソンの復帰と感動の瞬間
もう一つの大きなストーリーが、クレイ・トンプソンの復帰だった。2019年のファイナルで前十字靭帯を断裂し、その後アキレス腱も負傷。約2年半のブランクを経て、2022年1月についにコートへ戻った。
復帰直後こそ試合勘を取り戻すのに時間がかかったが、プレーオフが進むにつれて本来の姿を取り戻していった。特にカンファレンスファイナルの第5戦では、30得点を記録し、ウォリアーズをNBAファイナルへ導く活躍を見せた。
トンプソンの復活は、単なる戦力面だけでなく、精神的な支えとしてもチームに大きな影響を与えた。カリー、グリーン、トンプソンの3人が再び同じユニフォームを着てプレーする姿は、多くのNBAファンに感動を与えた。
ドレイモンド・グリーンの影響力とディフェンス
グリーンもまた、このシーズンの成功に欠かせない存在だった。彼のディフェンス力、ゲームメイク、リーダーシップは、ウォリアーズのシステムの中心にある。
特にNBAファイナルでは、最初こそ不調だったものの、第6戦ではディフェンスとプレーメイクで存在感を発揮。カリーの得点力だけでなく、グリーンのディフェンスがあったからこそ、ウォリアーズは王座に返り咲くことができた。
若手の成長とチームの未来
2021-22シーズンのウォリアーズは、単なるベテラン勢の復活だけでなく、若手の成長も大きなポイントだった。ジョーダン・プールはシーズンを通して大きく飛躍し、第3のスコアラーとして活躍。ゲイリー・ペイトンIIはディフェンスのスペシャリストとして貢献し、プレーオフでも重要な役割を果たした。
これらの若手の台頭によって、ウォリアーズは単なる「かつての王朝」ではなく、新たな時代へ向けての土台を築いたチームとなった。
優勝の意味とウォリアーズの今後
2021-22シーズンの優勝は、単なるタイトル以上の意味を持っていた。カリーがキャリアの「唯一の欠けたピース」を埋め、トンプソンが復帰し、ウィギンスが本物のオールスターへと成長した。
「ウォリアーズ王朝は終わった」と言われていたが、このシーズンで見せた復活は、その予想を完全に覆すものだった。優勝の瞬間、カリーが涙を流した姿は、このチームがどれだけの困難を乗り越えたかを物語っていた。
この優勝が、ウォリアーズの最後の栄光なのか、それとも新たな王朝の幕開けなのか。少なくとも、このシーズンのウォリアーズがNBAの歴史に刻まれたことは間違いない。
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