759-ステフィン・カリー
ステフィン・カリーとマイケル・ジョーダン——異なる偉大さ、共通する革命性
スティーブ・カーが言った。「ステフは様々な意味でマイケル・ジョーダンのようだ。毎夜、ファンは特別な何かを期待する。そして頻繁に期待通りのことをやってしまい、それがルーティンのようになってしまう。それこそが真の偉大さだ」。
これは単なるリップサービスではない。カリーがジョーダンのように“史上最高の選手”と見なされてきたわけではないが、“革命家”としての共通点は確かにある。彼がコートに立てば、絶対に目が離せない。リーグで最もエキサイティングな選手であり続けている。
3ポイント革命の中心にいる男
2010年代半ば、NBAの3ポイント試投数は急激に増加した。2012-13シーズンには1試合平均20本台だったが、2015-16シーズンには24.1本、2018-19シーズンには30本を超え、2019-20シーズンには史上最多の34.6本に達した。10年前の2010-11シーズンと比べると、ほぼ2倍である。
また、フィールドゴール全体に占める3ポイントの割合も、1999-00シーズンは17.0%だったが、2009-10シーズンには22.2%、2019-20シーズンには30.1%と、10年ごとに大きく増加。今やすべてのシュートの約4割を3ポイントが占めている。
この変化の最大の要因は、「3ポイントシュートが最も効率的な作戦である」という認識が広まったことだ。21世紀に入り、データ分析が進む中で、中距離シュートよりも多少成功率が低くても3ポイントを打つ方が得点効率が高いと判明。これがGMやコーチ、選手たちに共有され、NBAのスタンダードとなった。
ポジションを超えたシューターの台頭
3ポイントの進化を支えたのは、ヨーロッパ出身の長身シューターたちだった。ダーク・ノビツキーやペジャ・ストヤコビッチはその代表であり、彼らに刺激を受けてアメリカの選手たちも変わった。ケビン・デュラントのようにサイズがありながらも3ポイントを決めるスコアラーが登場し、「どのポジションでも3ポイントが打てなければ生き残れない」という時代に突入した。
だが、それらすべての変革を決定的にしたのが、ステフィン・カリーである。
史上最高のシューター
カリーの父デル・カリーも名シューターだったが、息子は“レイアップのように”3ポイントを決める史上最高のシューターとなった。2012-13シーズンに当時のNBA記録となる272本を決めると、以後5年連続で成功数1位。2015-16シーズンには前人未到の402本を沈めた。
また、クレイ・トンプソンという相棒の存在も大きかった。彼は2013-14シーズンからカリーに次いで4年連続成功数2位となり、2人を中心としたウォリアーズは2010年代に3度の優勝を果たした。これによって、NBAは「3ポイントで勝つ」時代へ完全に移行した。
もし3ポイントの進化がなかったら、NBAの戦術は今もペイントエリアを制するビッグマン中心のものだったかもしれない。だが、カリーの登場によって、試合はよりダイナミックでドラマティックになった。
未来のNBAとさらなる進化
デイミアン・リラードやトレイ・ヤングのように3ポイントラインのはるか後方から決める選手も現れ、3ポイントはさらに進化を続けている。もはや「ハーフラインからの5ポイントシュート」が導入されても不思議ではない。
ステフィン・カリーは単なるスター選手ではなく、NBAのルールすら変えてしまう存在だ。そして、その影響力はジョーダンと並ぶほど大きい。リーグの未来は、彼が築いたものの上に成り立っていくのだ。
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