優勝候補の運命を握る勝利を義務付けられた精密機器、ティム・ダンカン。
“ビッグ・ファンダメンタル”の異名通り、プレーは基本に忠実。
オフェンスもディフェンスも派手さはないが隙もない。
洗練された無駄のない動きから、オフェンスでは高確率でショットを沈め、非凡なボールハンドリングも兼備。ディフェンスでも的確なポジショニングから、リバウンド、ブロックを量産した。
さらに、味方への指示を出す司令官兼アンカー役を長年勤めてきた。
特に左ポストから仕掛ける1on1はスパーズ王朝における最大の武器の一つで、そこから巧みなポストプレーや、ターンアラウンドジャンパー、左右の手を使い分けたフックショット、柔かなフィンガーロールを駆使して得点を奪い続けた。
勝つために生み出された精密機械のようなプレーで常に勝利者であり続けた。
追伸、「子供の頃に憧れていた選手は?」との質問に 「マジックジョンソン。あの華麗なプレーに憧れていた。」と回答。
これはとても興味深い。
マジックとは真逆と言ってもいいほどの、基本に忠実なプレースタイル。
ただし、優勝5回、MVP獲得など残してきたスタッツには共通点が多い。
追伸の追伸、才能や美貌、知性や財力など、自分が持ち合わせてないものは欲しくてたまらない。
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