NBAポスターコラム9:バスケを超えた存在──レブロン・ジェームズが積み上げたものとは、、、。

NBAポスターコラム

9-レブロン・ジェームス

王者の哲学と怪物の継続性──レブロン・ジェームズという存在

「俺はコンペティターであり、常に勝利を欲している。チームの全員が全力でプレーし、持てる力を発揮すれば結果は自ずとついてくるはずだ。」
――レブロン・ジェームズ

NBAの歴史に名を刻む選手たちは、それぞれに個性がある。得点王として名を馳せたマイケル・ジョーダン、勝利請負人のティム・ダンカン、爆発力のコービー・ブライアント、支配力のシャキール・オニール。そんな中で、レブロン・ジェームズという男は、ただのスタッツモンスターでもなければ、リングハンターでもない。
彼は「勝利」と「リーダーシップ」と「継続性」という3つの軸で、歴代最高クラスのキャリアを築き上げてきた。

歴代最高級のオールラウンダー

レブロンのプレースタイルを一言で言えば「万能」。
スコアリング、パス、リバウンド、ディフェンス、すべてにおいてリーグトップレベル。得点力はもちろん、ボール運びやゲームメイクもこなす。インサイドでもアウトサイドでも機能する柔軟性。しかもそれが20年以上にわたって続いているのがとんでもない。

2023年には、NBA史上初の「通算3万点・1万リバウンド・1万アシスト」を記録。これは単に長くプレーしたから達成できたわけじゃない。毎年安定して20点以上を取り、平均7〜8アシスト、7〜8リバウンドを記録してきたという一貫性があるからこそ可能だった数字だ。

彼はスモールフォワードというポジションに属してはいるが、実質「ポジションレス」の先駆者だ。1番から5番まで守れるし、攻撃でもどのポジションでも起点になれる。これほどの柔軟性と安定感を兼ね備えた選手は、NBAの長い歴史を見ても他にいない。

プレッシャーを力に変える才能

2003年のドラフト全体1位でクリーブランド・キャバリアーズに指名されたときから、レブロンは「キング」としての期待を背負っていた。まだ高校卒業したばかりの少年に、全米が未来のスーパースターとして注目していた。普通の選手なら、その重圧で潰れてもおかしくなかった。

でもレブロンは違った。1年目から平均20点を超え、チームの中心選手として機能。しかも、年々成長を続けて、ついにはNBAファイナルの常連になっていく。
マイアミ・ヒート時代にはビッグスリーを結成して2度の優勝。クリーブランド復帰後は、2016年に絶望的な3-1ビハインドからゴールデンステート・ウォリアーズを撃破し、フランチャイズ初の優勝をもたらした。あのシリーズは、レブロンのキャリアでも最も劇的な瞬間だった。

ロサンゼルス・レイカーズに移籍してからも、2020年にバブル環境の中で優勝。異常な状況下でも、冷静に勝利への道を切り拓いたのがレブロンだった。

バスケIQの化け物

レブロンのすごさは身体能力だけじゃない。彼は「バスケットボールIQ」がとんでもなく高い。
相手チームの戦術、選手のクセ、自分のチームメイトの特性、すべてを頭に叩き込んでいる。試合中の状況判断も超一流で、ベストな選択肢を選ぶ力が段違い。だから彼のプレーは「無駄がない」。

たとえばクラッチタイムの場面、普通ならエースが無理にシュートを狙うところでも、レブロンは冷静にダブルチームを引き付けて空いた味方にパスを出す。これは批判の的にもなったが、「勝つために最善を尽くす」姿勢を曲げないのがレブロン流だ。

IQの高さはプレー面だけじゃない。試合中のモメンタムや審判の流れまで計算に入れて、必要な時にはペースを変える。ベンチにいる間も指示を出し、まるで監督のようにチームをコントロールしている。

フィジカルモンスターの管理術

レブロンは長年に渡り、オールスター級の活躍を続けているのが異常すぎる。
その裏には、徹底したフィジカル管理がある。

年間150万ドル以上を自分の身体に投資し、パーソナルトレーナーや栄養士、マッサージ師、リカバリー機器を揃え、常にベストコンディションをキープ。加齢による衰えを、科学と努力で押し返している。

ジャンプ力やスピードは若い頃より落ちていても、それを補って余りある経験値と判断力がある。だからレブロンは、年齢とともにプレースタイルを少しずつシフトしながらも、トップレベルのプレーを維持している。

ビジネスと社会活動にも影響力を持つ男

レブロンがただのバスケ選手で終わらない理由、それが「社会的影響力」。
彼は自身のブランド「UNINTERRUPTED」やプロダクション会社「SpringHill Company」を通じて、メディア業界にも進出。『Space Jam: A New Legacy』に主演したり、ドキュメンタリー制作も手掛けるなど、ビジネス面でも成功を収めている。

さらに、故郷アクロンには「I PROMISE School」という公立学校を設立。恵まれない子どもたちに教育の機会を提供するなど、コミュニティへの貢献にも力を注いでいる。SNSでも社会的発言を積極的に行い、人種差別や不正義に対して声を上げてきた。

レブロンにとって「キング」という呼び名は、単なるニックネームではない。彼はその影響力を使って、バスケットボールの枠を超えた存在になっている。

チームメイトの可能性を最大化する力

レブロンのキャリアを見てきた人ならわかるはずだが、彼は「個の力」だけでなく「チームの力」を最大化する選手だ。
クリス・ボッシュ、ケビン・ラブ、カイル・クーズマなど、レブロンと組んでプレーした選手たちは、役割を変えながらも成功を手にしている。レブロンは、ただ味方を生かすのではなく、役割を明確にしてそれを遂行させる力がある。

これはコーチ顔負けの指導力とも言える。コート上では常に仲間のミスをカバーし、正しい位置に導く。ときに厳しく、ときに支えながら、チームを勝利に向けて導いていく。

レブロン・ジェームズという「理想型」

バスケ選手としての才能、リーダーとしての統率力、フィジカルとメンタルの強さ、社会的な影響力──
これらをすべて持ち合わせているのがレブロン・ジェームズだ。

彼は20年を超えるキャリアで、一度も「明確な衰え」を見せず、常に新しい挑戦を続けている。
レブロンが試合に出れば、その試合は「特別」になる。彼がチームにいれば、そのチームは「勝利の可能性」を持つ。
まさにバスケットボールというスポーツの理想形。そのすべてを体現してきた男が、レブロン・ジェームズなんだ。

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