767-ステフィン・カリー
34歳で掴んだ悲願のファイナルMVP
3年間の試練を乗り越えて
ステフィン・カリーが2022年に手にしたNBAチャンピオンの称号は、彼にとって4度目のものだった。しかし、その優勝にはこれまでとは違う特別な意味があった。過去3回の優勝ではファイナルMVPには届かなかったカリーが、34歳にしてようやくその栄誉を手にしたのだ。
カリーは「優勝自体がほとんど信じがたいことだった」と語った。それもそのはず、2019年のNBAファイナル第6戦でトロント・ラプターズに敗れて以降、ゴールデンステイト・ウォリアーズは長く苦しい道を歩むことになった。
クレイ・トンプソンのACL断裂、続くアキレス腱断裂。カリー自身も手を骨折し、シーズンの大半を欠場。ドレイモンド・グリーンも度重なる負傷でチームを支えきれず、ウォリアーズは2019-20シーズンにリーグ最下位に沈んだ。
ロスターも大きく変化した。ケビン・デュラントの移籍、アンドレ・イグダーラの退団、ショーン・リビングストンの引退。2010年代に黄金期を築いたメンバーが次々とチームを去り、再建を余儀なくされた。
しかし、カリー、トンプソン、グリーンのトリオはあきらめなかった。新たな若手を迎え入れ、経験とスキルを積みながら、再び頂点を目指していった。
ファイナルMVPへの道
2021-22シーズン、ウォリアーズはついに復活を遂げた。レギュラーシーズンではシーズン序盤に快進撃を見せ、カリーは史上最多の3ポイント成功記録を塗り替えた。
プレーオフに入ると、ウォリアーズはかつての強さを取り戻した。若手のジョーダン・プールやアンドリュー・ウィギンズの台頭もあり、カンファレンスファイナルではルカ・ドンチッチ率いるダラス・マーベリックスを撃破。3年ぶりにNBAファイナルへと駒を進めた。
ファイナルの相手は、堅守を誇るボストン・セルティックス。シリーズ序盤は苦戦したが、カリーが第4戦で驚異的な43得点を叩き出し、形勢を逆転。その後も安定したパフォーマンスを見せ、シリーズを通じて場を支配し続けた。
そして、第6戦で勝負を決めると、ついにファイナルMVPを手にすることになった。
MVPよりも特別だった優勝
「ファイナルMVPは僕の履歴書になかったことだから一つの成果ではあり、もちろんそれも素晴らしいものではあった。でもそれ以上にファイナルへ辿り着き、そして勝ちきったこと、その全ての過程が本当に特別なことだったよ。」
カリーにとって、ファイナルMVPはもちろん重要だったが、それ以上にこの優勝が特別な意味を持っていた。苦しい時期を乗り越え、再びチームをトップに導いたこと。そして、過去の優勝とは違い、自分が絶対的なリーダーとして戦い抜いた結果だった。
2015年の初優勝はチームとしての完成度が際立ったものであり、2017年と2018年の優勝はデュラントという圧倒的なスーパースターが加わったことで実現した。しかし、2022年の優勝は、カリーがウォリアーズの真の中心として成し遂げたものだった。
チームが低迷し、世間から「王朝は終わった」と囁かれていた中で、34歳のカリーが再び頂点に立った。これこそが、彼のキャリアにおいて最も誇れる瞬間だったのかもしれない。
まとめ
ステフィン・カリーは、2022年に4度目のNBAチャンピオンとなり、ついにファイナルMVPを手にした。しかし、それ以上に彼にとって特別だったのは、3年間の苦難を乗り越えた末に再び優勝を果たしたことだった。
「優勝自体が信じがたいことだった」と振り返るカリー。その言葉には、彼が経験した試練と、成し遂げた偉業の重みが込められていた。
この優勝は、単なるタイトルの追加ではない。ウォリアーズの歴史、カリーのキャリア、そしてバスケットボールの世界において、永遠に語り継がれるものとなるだろう。
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