679-クリス・ウェバー
クリス・ウェバー：「ジェネレーションX」の象徴
ドラフトの衝撃
1993年のNBA指名で、会場は驚きに包まれた。 オーランド・マジックが1位指名したクリス・ウェバーと、ゴールデンステート・ウォリアーズが3位指名したアンファニー・（ペニー）ハーダウェイがトレードされた。このトレードはドラフトの進行中に発表され、ファンとメディアの注目を集めた。
ジェネレーションXの代表
クリス・ウェバーは「ジェネレーションX」の代表的な存在だった。 ミシガン大学時代には、バギーパンツを履くスタイルが少年たちの憧れとなった。
ウェバーとネルソンHCの確執
しかし、ゴールデンステート・ウォリアーズのヘッドコーチ、ドン・ネルソンはスモールラインナップを好み、ウェバーをセンターとして使い続けた。ウェバー自身はパワーフォワードとしてプレーを希望していたため、この起用方針を巡って２人の確執が表面化した。そしてウェバーは2年目のシーズンが始まる直前にトレードを要求し、わずか1年でワシントン・ブレッツ（現ウィザーズ）へ移籍することとなった。
ブレッツ時代の試練
ブレッツに移籍した後の2シーズン、ウェバーは怪我の影響で多くの試合を欠場したが、キャリア初のオールスターに選ばれるなど、一定の成果を上げた。しかし、1998年にウィザーズにチーム名が変わった年、車の速度予想で保留され、その際にマリファナの所持があった。これにより、ウィザーズはウェバーを放出する決断をした。
キングスでの輝き
ウェバーはミッチ・リッチモンドとの交換でサクラメント・キングスに移籍。キングスでは、その持ち味を遺憾なく発揮した。ビッグマンでありながら柔らかいジャンプシュート、速攻を扇動するスピード、ドリブルワーク、２桁を軽く超えるリバウンド力、攻撃の起点となるアシストなど、全てをこなす万能性を見せた。その活躍は、パワーフォワードとして一時期のNBAナンバーワンと言われるほどだった。
惜しまれる結末
しかし、キングスで王座に近い位置まで上り詰めたもの、プレーオフでは勝負弱さを露呈し、チャンピオンリングを手にすることはできなかった。シャック＆コービーを下して優勝をしていれば彼の評価はまた違ったものになっていただろう。
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