「レブロン・ショック」のチームに現れた救世主、カイリー・アービング。

レブロンに見捨てられたショックから立ち直れないキャブスは、わずか19勝。

26連敗という不名誉なNBA記録も残し、チームのシーズンチケットの売り上げも60%ダウンと大打撃を受けた。

そこにデューク大でわずか11試合しか出場していなかったカイリー・アービングがドラフト1位指名で入団する。

アービングは左右どちらの手でも巧みにボールを操り、優れたドリブルで積極的にリングに攻め込み、DFのバランスを崩す。

若いガードが苦手としがちなミドルジャンパーを含めて、コートのどこからでも効果的に得点していた。

さらに1年目から意欲的にビッグショットを引き受け、勝敗がかかる重大局面を恐れない態度に当時のHCバイロン・スコットが語る。

「カイリーは確かに若いがビッグショットを恐れない。クローザーがいるのは実に頼もしい。教えてできることではないからね」。

だからこそ輝く205-16シーズンのNBAファイナル。

リーグ新記録の73勝を挙げたウォリアーズに対し、キャブスは1勝3敗から2連勝。

第7戦は緊迫のロースコアとなり、残り4分39秒には89対89と互いに一歩も引かない展開となる。

この激闘に終止符を打ったのが、当時5年目のカイリー・アービングだった。

3分半もの間、両チーム無得点で迎えた残り53秒。

強心臓の24歳は、カリーとの1on1から決勝の3ポイントをヒット。

球団初優勝、さらにはファイナル史上初の大逆転劇に導いてみせた。

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