311-ベン・シモンズ
ベン・シモンズのサイズと身体能力、そして才能はオールラウンドなプレーを可能にする。
しかし、シモンズのキャリアには明確な課題も存在し、それがシモンズの成長と成功に影響を与えている。
ベン・シモンズは1996年にオーストラリアで生まれ、オーストラリア代表として国際舞台でも活躍しました。
その後、2016年のNBAドラフトで全体1位指名を受け、フィラデルフィア・76ersに入団しました。
即戦力として期待され、ルーキーシーズンから注目を集めました。
シモンズの最大の武器は、そのパッシングスキルとビジョンです。
身長6フィート10インチ（約208cm）のスモールフォワードでありながら、ボールハンドリングやパスセンスが非常に高い。
そのため、シモンズは自身のポジションに留まらず、ポイントガードとしても活躍することができる。
彼のパスは正確で、かつクリエイティブであり、チームメイトに素晴らしい得点機会を提供する。
また、シモンズはディフェンスで優れた能力を発揮する。
長身ながら俊敏な動きができるシモンズは、どのポジションでもマッチアップ可能で、相手のエースを完全に封じ込めることができるポテンシャルを持つ。
長い腕を生かし2019-2020シーズンにはスティール王のタイトルを獲得。
オールディフェンシブチームに選出されるなど、その守備力は高く評価されています。
しかし、シモンズの課題はオフェンスのスキルセットにある。
ジャンプショットは依然として未熟で、NBAにおいては致命的な欠点となっています。
シュート決定率の低さゆえ、相手ディフェンスはシモンズのドライブを防ぐことに集中する対策がとれる。
ベン・シモンズのジャンプシュートの不安定さは、彼のキャリアの中で最も大きな課題となっている。
プロ入り後もジャンプシュートの改善に取り組んできたが、なかなか結果を出すことができていない。
さらに、フリースローも改善の余地がある。
フリースロー成功率はキャリアを通じて低く、相手ディフェンスは故意にファウルを仕掛け、シモンズをフリースローラインに立たせるハック戦術を仕掛けてくる。
これらの課題はシモンズのプレースタイルに大きな影響を与え、クラッチタイムや重要な試合での出番が制限されることになっている。
ただし、これらの課題があるにもかかわらず、ベン・シモンズはチームの勝利に貢献することができる。
ペース＆スペースの時代に合わせたパッシングスキルとドライブ能力、相手チームを崩す展開力、優れたバスケットボールIQ、そして限定的なオフェンス面を補うリバウンドやスティール、ブロックなどのディフェンスを持っているからだ。
最後に、ベン・シモンズは将来的にはオフェンスの能力を向上させ、トータルプレーヤーとしての評価を高めることが求められている。
ジャンプシュートの信頼性を改善させ、フリースローの成功率を上げることで、攻撃力は飛躍的に向上する。
そのためにプレーに自信を持ち、リスクを恐れずに攻撃を仕掛けることが重要となっている。
追伸、ベン・シモンズの騒動から見るハック戦術には、NBAでは勝敗と同じくらいエンターテインメント性が重視されているため、ルールの変更も検討すべきと否定的な意見もあった。
データ的には非常に理にかなったハック戦術。
卑怯な手法は試合をつまらなくし、ファン離れにつながると、利益のためには少々強引なルール改正も厭わないNBAに対し、MJやバード、NBAの隆盛を築いたレジェンド達と意見を交換した。
「FTが入るように選手が練習すればいいだけ。」と一刀両断。
安易なルール変更はFTが苦手な選手に甘えを許すことでしかない。
また接戦の試合終盤におけるハック戦術をめぐる両陣営の駆け引きなど、見るべき点は多く「ハック=退屈」とはなり得ない。
追伸の追伸、ハック戦術はドン・ネルソンが、デニス・ロッドマンに仕掛けたのが起源といわれる。
馴染みがあるのはやはり「ハック・ア・シャック」。
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