NBAポスターコラム180:ついこの間まで「天才高校生プレーヤー」だったレブロンは、NBA入りして2ヶ月でチームの柱になった。

NBAポスターコラム

180-レブロン・ジェームス

レブロン・ジェームズという18歳の「完成品」──キャブスが選んだ未来と、リッキー・デービスが外れていく理由

■ 開幕前から“主役”だった男

2003年のドラフトでキャブスが引き当てたのは、地元オハイオが生んだ怪物、レブロン・ジェームズ。
指名権を得た瞬間、フランチャイズの未来は決まったようなものだった。コートに立つ前から、チームは彼を「軸」に据える準備をしていた。

当時のキャブスには、得点力のあるリッキー・デービスが中核としていた。派手さがあって、点を取ることに関してはリーグでも屈指の存在。しかし、レブロンという“異常な才能”が加わったことで、チームの重心は完全にレブロンへと傾いた。

開幕前から、誰もが感じていたのは「このチームはレブロンのものになる」という現実。実際にシーズンが始まると、その予感は確信へと変わっていく。

■ 点取り屋ではなく、“勝つため”に動ける18歳

ルーキーのレブロンが見せた最大の驚きは、「勝つためなら何でもやる」という柔軟性だった。
デイビスが得点第一のプレーヤーだったのに対し、レブロンはゲームの流れに応じて役割を変えられる万能型。点を取る、パスを捌く、守る、リバウンドを取る──何でもこなす。しかも、それが自然体だった。

彼のモラルは“目立ちたい”ではなく、“勝ちたい”。
だから味方の動きを常に見て、最適な判断を選び続ける。これが18歳でできていた時点で、すでに化け物だった。

キャブスには正統派のポイントガードが不足していたこともあり、序盤はレブロンが実質的にゲームメイクの全権を担った。ルーキーに任せる仕事じゃない。しかし、その重荷を軽々と背負い、攻撃の起点からフィニッシャーまで全部やってのけた。

試合を閉じたい時には、スコアラーとして堂々と第1オプションに立つ。
本来なら「経験」が必要なポジションも、年齢を感じさせない落ち着きで任せられた。

■ ベテランの洗礼?そんなもの関係ない

レブロンがNBAに入った瞬間、多くのベテランは“洗礼”を浴びせようとした。身体をぶつけて揺さぶったり、挑発したり、リーグの厳しさを思い知らせるような行為もあった。

だが、レブロンは怯まない。
落ち着いた表情、堂々としたプレー、自信に満ちたコメント。
誰が見ても、18歳の少年には見えなかった。

そのため、よく言われていた冗談がある。
「彼は年齢をごまかしているに違いない」
それほど、完成度が異常だった。

■ 浮いていくリッキー・デービス

レブロンが成長するほど、リッキー・デービスはチームの中で居場所を失っていく。
“点取り屋”としての価値は確かだが、レブロン中心のバスケットとは噛み合わなかった。
チームは勝つために、レブロンの能力を最大化できる環境へ舵を切る必要があった。

その結果が、12月のデイビス放出。
相手はボストン・セルティックス。代わりに来たのはトニー・バティ、エリック・ウィリアムズといったロールプレーヤーたち。スターを捨て、役割の明確なタフな選手を確保した。
“レブロンのためのチーム作り”を本格的に始めた瞬間だった。

■ 真のPG獲得で、チームの形が整っていく

さらに1月にはブレイザーズからジェフ・マキニスを獲得。
これでやっと“ポイントガード不在”という致命的な問題が解消される。
レブロンは再び理想の役割へと戻ることができた。
ゲームメイクもスコアリングも万能だが、PGを固定できれば攻守のバランスは格段によくなる。

この一連の動きは、裏を返せばすべて「レブロン中心」の再構築。
キャブスが未来を誰に預けるか──その答えは完全に出ていた。

■ レブロン中心のキャブスはこうして始まった

18歳のルーキーに、チームの重心が完全に移っていく過程。
スターの座を奪われる選手、放出される選手、補強されるロールプレーヤー。
すべてはレブロンを軸に勝ちにいくための再構築だった。

キャブスという組織の“未来の決断”は、この年にすべて始まったと言っていい。
そして、その中心にいたのは、年齢をごまかしてると冗談を言われるほど成熟しきった18歳の少年──レブロン・ジェームズだった。

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