ジョン・ストックトン: アシストとスティールで歴代1位のPG
通算アシストとスティールで歴代1位
ジョン・ストックトンは、NBA史上で通算アシスト(15,806本)とスティール(3,265本)の両方で歴代1位を誇る選手だ。この記録は、彼がどれだけ卓越したプレーメーカーであり、ディフェンスでも抜群のセンスを持っていたかを物語っている。特にアシストにおいては、彼の持つ記録を誰もが模範とし、その技術は教科書と称されるほどだ。
ミスが少ないゲームメイク
ストックトンの最大の強みは、ミスの少ない的確なゲームメイクだ。彼はパスを第一に考えるベーシックなポイントガードの代表格であり、得点もできるが、常にチームプレイを優先した。彼のプレーメイキング能力は際立っており、シーズン平均アシストの記録で上位6位のうち5つを占めている。特に1989-90シーズンには14.5本のアシストを記録し、これはリーグの記録として今でも残っている。
カール・マローンとのピック&ロール
ジョン・ストックトンと言えば、カール・マローンとのピック&ロールが有名だ。このコンビネーションは当時のNBAで最も効果的な戦術の一つであり、現在でも通用するほどの完成度を誇る。ストックトンの的確なパスとマローンのフィニッシュ能力が組み合わさることで、多くのチームが対応に苦しんだ。
鉄人のような出場記録
さらに、ストックトンはその頑丈さでも知られている。彼はキャリア19年のうち17シーズンで全試合に出場し、その間に大きな怪我をすることなくプレーし続けた。この鉄人のような出場記録は、彼のプロフェッショナリズムと身体のケアの賜物だ。
スティールの達人
アシストだけでなく、ストックトンはスティールにおいても偉大な記録を持っている。彼のスティール数は、彼の卓越した読みと献身性、そして狡猾さによるものだ。デニス・ロッドマンに「最もダーティー」と言わしめた彼のディフェンスは、相手の攻撃をことごとくシャットアウトした。ストックトンはピーク時(1987~1992年)には毎年200本以上のスティールを記録し、41歳の現役最終年でもリーグ9位の137本を記録するなど、長きにわたり高いレベルでプレーし続けた。
現代のPGとジョン・ストックトン
2010年以降、NBAではスコアリング能力に秀でたポイントガードが台頭し、ポジションの役割が進化した。しかし、ストックトンのようなミスの少ない的確なゲームメイクとチームを優先するプレースタイルは、今でも多くのコーチや選手から尊敬されている。歴代最高のチームを考えるとき、ポイントガードにジョン・ストックトンを据えることは非常に理にかなっている。彼のような選手は、チーム全体のパフォーマンスを最大限に引き出すことができるからだ。
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