スコアリングマシンと化し、異次元のパフォーマンスを示したコービー・ブライアント。

2004年夏にシャックを失って以降コービーをサポーティング キャストに恵まれず、孤軍奮闘が続いていた。

しかし当時27歳のスコアラーが持つ個の力は群を抜いていた。

それを象徴した試合が06年1月22日のラプターズ戦である。

試合序盤からエンジン全開のコービーは前半だけで26得点をマーク。

後半はさらにギアを上げ、第3クォーターに27得点、最終Qには28得点を奪い計81得点を叩き出す。

これは62年にウェルト・チェンバレンが記録した100得点に次ぐ歴代2位の大記録だった。

かつてブルズでマイケル・ジョーダンを指揮し、数々を名場面を見届けできた経験のあるフィル・ジャクソンHCも「これまで素晴らしいゲームをいくつか見てきたが、これほどのものは見たことがない」と手放して称賛。

稀代の名将はコービーが77得点を上げた時、ベンチに下げようとしたものの、61年にこれまたチェンバレンが記録した78得点を更新するチャンスを奪ったら「LAで暴動が起こるだろう」とフランク・ハンブレンACと話し合い、コード内に留めたという。

ただレイカーズはコービーが高得点を奪う以外に勝ち筋がなかったことも事実。

コービーのワンマンチームはカンファレンス7位とプレーオフ進出が精一杯だった。

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