トレーニングキャンプとプレシーズンゲームで実力を証明し、過去2年と同じ2way契約を勝ち取る。
するとこの新天地で渡邊は攻守両面で輝きを放つ。
低迷するチームにおいて開幕からプレータイムを与えられ、1月下旬から ローテーションに定着。
3月3日のピストンズ戦では、欠場者が相次いだこともあり自身初の先発出場も経験した。
2月のウルブズ戦ではアンソニー・エドワーズにポスタライズダンクを喰らい、3月には一時ローテーションから外れるも、4月以降は再び出番が増加。
そして同月18日、待ち望んでいた瞬間が訪れる。
本契約の締結。
ただ念願を叶えても「インテンシティが緩むことはあり得ない」と語った。
ラプターズでの2年目は開幕前に怪我でつまずきはしたが、その後はローテーションの一員として躍動し、12月13日のキングス戦で初のダブルダブル。
離脱者は続出した26日のキャブス戦は大敗を喫したものの、先発出場しともに、自己最多の26点13リバウンドをマークした。
充実のシーズン序盤を過ごしていた矢先、渡邊を不運が襲う。
新型コロナに感染し離脱すると、主力が続々と戦列に復帰したこともあり、出番が激減。
好調なチーム状況とは裏腹に、ローテーションから完全に外れてしまう。
「今までは出場できなくて当たり前の選手だったのが、ローテーションの一員としてプレイする楽しさを知ってしまったから、外れた時はしんどくて気持ちの整理はつかなかった」。
失った居場所を取り戻せないまま初のプレーオフでも4試合で計10分の出場のみ。
だが「大変なことも多かったけどNBAでやっていく自信がついた」と話したNBA4年目だった。
追伸、2021年12月26日のキャブス戦後のコメント。
「正直何とも思わないです。26得点13リバウンドは数字だけ見たらいいですけど、45点負けの試合でダブルダブルを記録しても全然嬉しくない 」。
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