キャブスはかねてからの願い通り、ドラフト一位指名券を得て、レブロン・ジェームズを獲得した。
チームにはリッキー・デービスが中軸として存在していたが、開幕前からフランチャイズ・プレーヤーは、すでにレブロンだった。
シーズンが開幕してレブロンが見せたのは、点取り屋に徹するデイビスとは対照的な、勝つためならばどんな役割もこなせる適応力。
レブロンのモラルは「目立つ」ことではなく「勝つ」ためにプレーすること。
だから常にチームメイトに注意を払ってプレイできるのだ。
キャブスはフロアを任せられる正ポイントガードがいなかったことで、当初はレブロンがポイントガードを務めていた。
しかし、チームが攻勢を仕掛けなければならない時、レブロンは第1オプションのスコアラーになり得た。
NBAの先輩からの手厳しい仕打ちにも真っ向から立ち向かう姿には、もはや18歳の面影は見られない。
堂々とした態度とプレー、自信に満ちたコメント、大人びた顔つき。
そんなレブロンの姿からはよく「彼は年齢をごまかしているに違いない」と冗談を言っているほどだ。
レブロンが能力を発揮すればするほどデイビスが浮いた存在となり、チームの中には目に見えない歪みが生じてしまったという。
そこでチームは12月にデイビスをセルティックスに放出し、トニー・バティ、エリック・ウィリアムズら、ロールプレーヤーを獲得。
1月にはブレイザーズからポイントガードのジェフ・マキニスを獲得するなど、鍵となるトレードを行った。
これらは言うまでもなく完全にレブロン中心のチームを作り上げるためのものだった。
追伸、ウィンドミルからのバッグダンク。
相当に巻き込んでいる。
個人的に好きなレブロンのダンクは“自由の女神”。
そのダンクをしたときに、現地の実況が「そりゃないよ」って言ってた。
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