NBAポスターコラム15:止まらない成長、変わり続ける技術、、、デュラントが見た景色とは…。

NBAポスターコラム

15-ケビン・デュラント

ケビン・デュラントが語った「身長の成長」と「スキルの進化」

NBAの歴史を振り返っても、これほどまでに”スムーズ”で”万能”なスコアラーはほとんど存在しない。
ケビン・デュラント。
彼のキャリアを貫くテーマの一つは「成長」と「適応」だった。
今回紹介するのは、彼自身が語った「身長が伸びることによるスキルの変化」についてだ。
この話は、デュラントがどれほど細部にまでこだわり、どれほど絶え間なく努力してきたかを理解する上で、とても重要なヒントになっている。


「小さかった頃に身につけたスキルは今も使えるのか?」

質問はシンプルだった。
「背が低かった頃にマスターしたスキル、今でも完璧に使える? それとも、時間の経過とともに錆びついたものもある?」

デュラントの答えは正直だった。
「もちろんあるよ。」

この一言に、すでにリアリティが詰まっている。
誰しも子どもの頃に得意だったことが、大人になったら少しやりづらくなることがある。
それはバスケットボール選手も同じ。
いや、むしろプロほど、体の変化とスキルの微妙なズレに敏感になるものだ。


身長が伸びると「ドリブル感覚」は変わる

デュラントは続ける。
「例えば背が高くなったらドリブル時のボールの位置も自然と高くなる。」

ここが非常に面白いポイントだ。
デュラントは高校時代にすでに190cmを超えていたが、その前は191cm以下だった。
小柄な頃は、当然ながらボールとの距離が近い。
ドリブルも「身体のすぐそば」で行っていた。
低い位置で細かく刻むようにボールをつく。
それが、身長が伸びると自然に”ボールと地面”の距離も”手とボール”の距離も伸びてしまう。

つまり、小さかった頃のドリブル感覚をそのまま使おうとすると、違和感が生まれる。
「191cmの頃はもっと自分の近くでドリブルしてたから、今やるにはちょっと難しい。」
デュラントはこう説明している。

背が高いのは武器になる。
だが、繊細なボールタッチに関しては、「不利」になることもある。
これが、2mを超える大型選手たちがガード並みのボールハンドリングを持つことがどれだけ異常なことか、よく分かるエピソードだ。


細かい動き、トリッキーな技術を追加し続けたデュラント

しかし、デュラントはただ「難しい」と嘆いて終わる人間じゃない。
彼はすぐに次の対策に入った。
「細かい動きやトリッキーな技も覚えた。」

これはどういうことか?
簡単に言えば、身長が伸びたことで失ったものを補うために、新たな武器を次々と手に入れていったということ。
たとえば、長い手足を活かしたクロスオーバー。
ディフェンダーの重心を一瞬で崩すフェイク。
高さを活かしたターンアラウンドジャンパー。
どれも、彼が”長身+スキル”のハイブリッドモンスターに進化するために必要だった技術だ。

生まれながらの才能?
もちろんそれもある。
だが、デュラントがここまで完成度を高められたのは、失ったものを見極め、埋めるための技術を一つずつ拾い集めたからに他ならない。


身体の変化に合わせて「微調整」する

「身長が伸びると同時に微調整しなければならないスキルも少なからずあったよ。」

ここも重要な一言だ。
つまり、デュラントは「過去のやり方に固執しなかった」。
むしろ、身体の成長に応じて”やり方”を柔軟に変えていった。
これはプロの世界では極めて重要だ。

特にNBAのレベルでは、数ミリ、数秒のズレが命取りになる。
だからこそ、身長の成長や筋力の変化に応じて、シュートフォーム、ドリブルの角度、ステップの幅――そういった全てを微調整し続けなければ生き残れない。
デュラントは、これを自然なこととして受け入れ、地道に修正を積み重ねてきた。


成長は終わらない、上達も終わらない

そして、デュラントは最後にこう締めくくった。
「この先もずっと成長し、上達し続けたいと思っている。」

これはリップサービスじゃない。
デュラントはキャリアを通じて、毎年プレースタイルを少しずつ進化させてきた。
若い頃は、ほぼ「スコアリングマシン」一本だった。
それがゴールデンステート・ウォリアーズ時代にはディフェンス力を磨き、プレイメイキングも覚えた。
ブルックリン・ネッツに移籍してからは、ポストアップやフェイダウェイのバリエーションを強化した。
2020年代に入ってからは、ミドルレンジシュートを極め、「どんな状況でも点が取れる」存在へと昇華した。

デュラントにとって「成長」とは、単なる願望ではない。
生きるための本能みたいなものだ。


完璧なプレイヤーへの道は、まだ続いている

デュラントはさらにこう続けた。
「コンプリートプレイヤーになるためにはまだまだ長い道のりが横たわっている。」

この言葉は、意外と重い。
なぜなら、デュラントほどの実績を持つ選手が「まだ完成していない」と言い切るからだ。

普通の人間なら、すでに4度の得点王、2度のファイナルMVP、歴代トップクラスのスコアラーとして満足してしまうだろう。
でもデュラントにとって、それは「過去の話」でしかない。
「未来」に向かって、もっと強く、もっと賢く、もっと万能なプレイヤーになる。
その意志を持ち続けている。


努力を怠らなければ、必ずゴールにたどり着ける

最後にデュラントはこう締める。
「それでも努力を怠りさえしなければ、必ずやゴールにたどり着けるはずだ。」

この言葉に、デュラントのすべてが詰まっている。
天才だと言われても、彼は努力を止めなかった。
順風満帆に見えても、膝の大怪我を乗り越えてきた。
キャリア終盤になっても、誰よりもバスケットボールに向き合っている。

努力すれば必ず報われる、とは限らない。
だが、努力をやめたら絶対に報われない。
デュラントはその現実を知った上で、なお努力する道を選んだ。


まとめ:デュラントの「進化」は終わらない

小さい頃に身につけたスキル。
身長が伸びたことによる違和感。
それを一つずつ修正し、新たな技術を積み重ね、今も成長を目指し続けるケビン・デュラント。

彼は「天才」と呼ばれることを嫌がらない。
でも、同時に「努力を重ねた末の今」であることも、隠そうとはしない。
デュラントのスムーズなドリブル、クイックなジャンプショット、冷徹なスコアリングは、すべてこの積み重ねの結果だ。

そしてこれからも、彼は前に進み続ける。
誰よりも美しく、誰よりも努力を重ねながら。

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