2000-01シーズンのチャンピオン、ロサンゼルス・レイカーズ
圧倒的な強さで連覇を達成
2000-01シーズンのチャンピオンは、シャキール・オニールとコービー・ブライアントを擁するロサンゼルス・レイカーズだった。レギュラーシーズンでは2人の故障もあり、前年の67勝から56勝に落ち込んだ。しかし、プレーオフでは無傷でファイナルに進出し、シクサーズとの頂上決戦でも4勝1敗。ポストシーズンを通じて喫した黒星はわずかひとつという圧倒的な強さで、見事に連覇を成し遂げた。
攻守でインサイドを支配したシャック
シャキール・オニールは攻守両面でインサイドを蹂躙し、その存在感を見せつけた。彼の支配力は対戦相手にとって大きな脅威となり、レイカーズの強さの象徴でもあった。
自在に得点を奪うコービー
コービー・ブライアントは内外から自在に得点を奪い、ディフェンスでも存在感を発揮。彼のオールラウンドなプレーはレイカーズの攻撃を多彩にし、チームのバランスを取る重要な役割を果たした。
名脇役たちの貢献
リック・フォックスやロバート・オリー、ホーレス・グラント、デレック・フィッシャー、ロン・ハーパー、ブライアン・ショウといった名脇役たちも要所で光るプレーを見せた。彼らの貢献は、レイカーズが連覇を達成する上で欠かせない要素だった。
名将フィル・ジャクソンの指導力
フィル・ジャクソンHCは、個性豊かなメンバーを巧みに束ね、チームを一つにまとめ上げた。その指導力はレイカーズの成功の鍵となり、彼の存在が王朝を築き、リーグを席巻する予感を抱かせた。
ティム・ダンカンとスパーズの選択
FA移籍の危機を乗り越えたスパーズ
前シーズン終了後、ティム・ダンカンがマジックへFA移籍する話が進行していたが、合意直前でダンカンが翻意し、スパーズは大黒柱を失わずに済んだ。結果として、スパーズはリーグトップの58勝を記録し、その後も長きにわたって強豪としての地位を築いていくことになる。
ティム・ダンカンは現役引退までスパーズ一筋でキャリアを全うし、その16年の間に数々のタイトルを獲得。彼の存在はスパーズの成功の象徴であり、チームの精神的支柱となった。
ウエスタン・カンファレンスの激戦
ハイレベルな戦い
このシーズンはウエストの7チームが50勝オーバーというハイレベルな戦いが繰り広げられた。リーグ最高成績はスパーズの58勝24敗であり、ロックアウト時を除けば60勝超えのチームが不在だったのは1979年以来のことだった。
プレイオフ争いの熾烈さ
ウエストカンファレンスでは7チームが50勝オーバー。そのため、スティーブ・フランシスとカッティーノ・モーブリーのバックコートデュオを擁したロケッツは45勝、ゲイリー・ペイトンとラシャード・ルイスが活躍したソニックス(現サンダー)は44勝をあげたにもかかわらず、プレーオフ進出を逃してしまった。
マーベリックスの躍進
躍進が光ったのはダラス・マーベリックス。前年から13勝も上乗せし、カンファレンス4位タイにジャンプアップ。ダーク・ノビツキー、マイケル・フィンリー、スティーブ・ナッシュの3人を中心としたチーム作りが奏功し、1989-90シーズン以来のプレーオフ出場を果たした。この年を契機に、彼らは強豪の仲間入りを果たすことになる。
まとめ
2000-01シーズンは、レイカーズの圧倒的な強さと、ウエスタン・カンファレンスの熾烈な戦いが印象的なシーズンだった。シャキール・オニールとコービー・ブライアントを中心としたレイカーズは連覇を達成し、その後もリーグを席巻する予感を抱かせた。一方で、ティム・ダンカンを中心としたスパーズもその後の長期的な成功を予感させるシーズンとなった。各チームの実力が拮抗していたこと、そして2000年代のリーグの西東高低が“打倒レイカーズ”のために、より顕著に現れだしたシーズンでもあった。
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