2000年代を代表するPFはダンカンとKGの2人だろう。
個人タイトルもあるKGに対し、ダンカンはチームとしての成功のタイトルが多い。
バスケがチームスポーツであることで、優勝の価値が勝者として印象づけられる。
追伸、キャリアの晩年に優勝しそうなチームに移籍することは、必要なのだろうな。
追伸の追伸、コービー自身は「性格的に個人競技の方が向いている」と、何かで読んだ。
「彼はリーグ ナンバーワンだ。今回のMVPは長い間、未払いだった賞に過ぎない」。KGのシーズンMVP授賞式でキャセールはこう言ったのである。このシーズン、キャセールのFG成功率は48.8%とキャリアハイ。 当然シュート力よりもシュートセレクションの向上が要因だった。スプリーウェルは12シーズン目にして初めて1試合平均のターンオーバーが2を切り、無茶なプレーは影を潜めた。ガーネット、キャセール、スプリーウェルのトリオで1試合平均60.8点を叩き出した。地味ながらもリーグを代表するエースキラーに成長したトレントン・ハッスル、キャリアハイの46.5%という3P成功率を残したフレッド・ホイバーグ、そして前年ブレイクしたトロイ・ハドソンもそうだ。誰もがKGの放つ太陽に照らされて月は輝いたのである。しかし最も進化したのはKG自身だった。これまでと変わらぬスタッツを残しながら、前年まではこう言われていた。「ゲーム終盤、最も大事な時間帯で消える」。KGはオフの間に肉体改造に着手。プラス10kgの筋肉を纏いコートに戻ってきた。この年、KGが払ったシュートは1611本。キャセール、スプリーウェルが加入したにも関わらず、9シーズンのキャリアの中で最も多い数字であった。そして58勝24敗の成績でウエスタン・カンファレンス第1シードを獲得。すなわち、このときのリーグの西高東低のパワーバランスを考えれば、カンファレンス・ファイナルでレイカーズ相手にウルブズは力尽きる。怪我人が続出したことは言い訳にはならない。そこまで含めて「チーム力」である。MVP獲得、悲願のプレーオフ1回戦突破、チーム初となるカンファレンス・ファイナル進出はしたが、優勝には届かなかった。
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