ケビン・デュラントの栄光への道
ドラフト全体2位でシアトルスーパーソニックスへ
ケビン・デュラントは2007年のNBAドラフトで全体2位指名を受け、シアトル・スーパーソニックスに入団した。彼は大学時代から注目を集めていたが、ドラフトコンバインでは課題が浮き彫りとなった。84kgのベンチプレスを持ち上げられず、垂直跳びも66cmにとどまり、フィジカル面や身体能力が不安視されていた。
ナイキとの大型契約
それにもかかわらず、デュラントはデビュー前にナイキと7年6000万ドルという大型契約を結び、一躍話題の選手となった。これは彼の潜在能力と市場価値を物語るものであり、ファンやメディアの期待も高まった。
ルーキーイヤーの苦戦と成長
デュラントのルーキーシーズンはフィジカル面での苦戦が目立った。対戦相手の体格に押される場面が多々あり、予想通りの苦戦を強いられた。しかし、最終的には平均20.3得点を記録し、見事に新人王に輝いた。この成績は彼のポテンシャルの高さを証明し、今後の飛躍を期待させた。
オクラホマシティ移転と進化
シアトルスーパーソニックスは翌年オクラホマシティに移転し、チーム名をサンダーに変更した。この移転以降、デュラントの得点力はさらに磨かれ、リーグ屈指のスコアラーへと成長していった。
MVP受賞と感動のスピーチ
2013-14シーズン、デュラントは81試合に出場し、平均32.0点、7.4リバウンド、5.5アシスト、1.27スティールというオールラウンドな活躍を見せ、キャリア7年目で初のシーズンMVPに輝いた。受賞会見では、チームメイトやスタッフ、そして家族に感謝のメッセージを送り、とりわけ母親に「あなたこそ真のMVP」と伝えた場面は多くの人々の心を打ち、今なお語り継がれている。
ラッセル・ウェストブルックの台頭
この頃、チームメイトのラッセル・ウェストブルックもトリプルダブルマシンとしての片鱗を見せ始めた。彼は怪我のため36試合を欠場したが、ニックスとのクリスマスゲームでは29分で14得点、13リバウンド、10アシストを記録。また、3月4日のシクサーズ戦ではわずか20分17秒で13得点、10リバウンド、14アシストを達成し、1955年以降では最速でのトリプルダブル達成記録を打ち立てた。
まとめ
ケビン・デュラントはドラフト時のフィジカル面での不安を払拭し、リーグ最高のスコアラーとして成長を遂げた。MVP受賞時の感動的なスピーチや、チームメイトのウェストブルックの台頭など、彼のキャリアには数多くのドラマが詰まっていた。
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