2021年10月、NBAは創設75年を記念してリーグ史に刻まれる偉大な76選手を選出。
2021-22シーズン、ロサンゼルス・レイカーズには偉大な76選手のうち、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウェストブルック、カーメロ・アンソニーの4人が在籍していた。
だがレイカーズは期待されるほどの成功を収められなかった。
彼らはチームの調整や怪我の影響を受けながら戦うこととなる。
レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、そして新たに加わったラッセル・ウェストブルックとカーメロ・アンソニーいったスーパースター選手たちには、必ず共存の問題が浮上してくる。
それぞれが今までチームの中心であったために、ボールを保持していないとリズムに乗ることはできない。
ラッセル・ウェストブルックは年間トリプル・ダブルを4度達成するなど、個人としての万能性は誰もが認める。
攻撃の起点としてすべてを任されるのであれば、ウエストブルックのアグレッシブなスタイルは、相手にとって脅威だ。
しかし、ロールプレーヤーとして、不得手なポジションや役割では持ち味を発揮することはできない。
カーメロ・アンソニーも、本来そのタイプだが、ベンチから登場するスポットシューター的な役割でチームに貢献する。
この時のレイカーズのシーズンの振り返ると、怪我や新しい選手の加入により、チームはシーズン中に一貫したケミストリーを築くことが難しかった。
特に、怪我の影響も大きな要因だった。
レブロン・ジェームズやアンソニー・デイビスなど、主要な選手がシーズンの大部分を欠場し、不安定な状態でプレー、これはチームのパフォーマンスに直接影響を与え、チームが一貫した成功を収めるのを難しくした。
さらに、コーチングスタッフの戦術や戦略の適応も課題となる。
チームが急速な変化や逆境に直面する中で、コーチングスタッフがそれに適切に対応できなかったことがあり、選手の能力を最大限に引き出すための効果的な戦術やローテーションの構築が不足していたと言える。
ウエストブルックはシーズン途中にトレードで放出され、ドワイト・ハワードはシーズン終了後に退団、カーメロも所属チームがないまま引退するなど、わずか1年でスーパーチームは解体。
スーパースターを寄せ集めただけではNBAタイトルを獲得できないという代表例の1つとなってしまった。
コメント