NBAに自身のシグネチャー・ムーブをレガシーとして残したダーク・ノビツキー。

マッチアップした相手との見えない壁を作り出すダーク・ノビツキーのシグネチャー・ムーブ、「ワンレッグ・フェイドアウェイ」。

長距離砲を自在に沈める正確無比なシュート力を兼備した『シュート型PF』の最高峰は、213㎝とセンター級のサイズながら、ミドル~3Pまで難なく沈める広いシュートレンジを持つ。

それまでのビッグマンのプレーと違い、アウトサイドでプレーできる。

これこそがノビツキーの最大の特徴だった。

とりわけミドルレンジで繰り出すワンレッグ・フェイダウェイ・ジャンパーは高打点で高確率。

加えてポストプレーからのドライブでペイントエリアへ侵入し、フィニッシュも可能。

ディフィンダーも距離を詰めづらいとあって、リーグでもアンストッパブルなシグネチャー・ムーブとして恐れられた。

また、シュートの弾道の高さも止められない理由だった。

ノビツキーはキャリアの80%がジャンプシュートで、その精度も驚異的だ。

その中で Fade Away は12%強。

少なく感じるけど、成功率は50%を超えている。

まともに対峙しても止められないためファウルしたしても、高精度のフリースローで着実に得点を積み重ねる。

もちろんキャリア初期の頃は「ソフト」と揶揄されることも少なくなかったが、キャリアを重ねるごとにその印象を脱し、マブスに球団初の優勝をもたらした。

その特有のプレースタイルは旧来のインサイドを主体とするPF像を一変させ、多くのプレーヤー、特にビッグマンに影響を与えた。

現在のNBAでは、ビッグマンでもアウトサイドでのプレーは必須となりつつあり、3Pを打つセンターも当たり前になってきた。

ビッグマンの3Pを武器にまで昇華したのは、間違いなくノビツキーの功績であり、自身のシグネチャームーブ「ワンレッグ・フェイダウェイ」と共にNBAの歴史に名を刻んだ。

追伸、NBA選手はもちろん、日本の高校生の試合でも観ることが多くなってきたムーブだ。

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