移籍したサンズでもチームを向上させ、NBAファイナルまで導いたクリス・ポール。

味方の能力を最大限まで引き出すプレースタイルでチームを牽引し、所属球団は毎年のように優勝候補に挙げられたいた。

クリッパーズにロケッツ、サンダー、サンズでもポールが移籍した直後のシーズン 、チームは82試合換算で必ず50勝以上している。

クリス・ポールは歴代トップクラスのポイントガードでアシスト能力だけではなく、シュート力もある選手なのだが「自分でシュートを打つ」ことに消極的という弱点がある。

弱点と言うには些細なほど、クリス・ポールはプレーヤーとして、ポイントガードとして完成している。

だからこそ、行く先々でチームを勝たせることができる。

積み重ねのゲームのバスケットボールという競技で、大差が付いた試合で逆転勝利は難しい。

であるならば、勝つチャンスをより多く得るには、試合終盤の接戦という“勝負の場”にチームがいなければならない。

“判断力”に優れたポールはゲームが壊れないように、チームが“勝つチャンスがある状態”になるよう試合をコントロールできる。

しかし試合は生き物である以上、「正しい判断」よりも「異なる決断」が必要になる場面がある。

それが「勝負所」だ。

勝負所では“判断力”よりも“決断力”が求められる場面。

勝負所で自分で攻めるか味方に託すかを決断する力は『チームを勝たせられる選手』になるために重要な資質の一つだ。

いつでも自分で行けばいいわけではないし、いつでもチームメイトに託せばいいというわけでもない。

ディフェンスを見極め、試合の流れやチームメイトの状態を判断し、その時々で最適な選択をする。

それはどれだけ頭が良い選手でも、どれだけ経験ある選手でも簡単なことではないことをポールのキャリアが示している。

正解通りでいいのなら、ポールはすでにチャンピオンリングを持っている。

実際、ポールも何人ものコーチたちから「もっと自分でシュートを狙って欲しい」と言われてきたという。

自分でも「自分でアグレッシブに行かないことが一番の弱点かもしれないと認める」と言う。

しかし、頭でそう分かっていても、コート上でそのバランスを見つけることは難しいようで、つい最近も「今でもそのちょうどいいバランスを見つけようとしている」と語っていたとのこと。

追伸、「僕としては、皆が高齢だと言うけど、自分としてはありがたいことだと思ってる。35歳にもなって、こんなハイレベルなステージでやり合うことができてるんだからね。(これからも)プレーし続けるだけさ」。

そう語るポール。

デロン・ウィリアムズとリーグNo.1PGを争っていた9年前の記事を発見。

「僕とデロンのどちらが優れているかって?その答えを急いで出す必要ない。だって僕らにはその答えを出すために、多くの時間が残されているんだから、、、」。

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