キャリアの晩年に役割の変化はあったものの、新人時代から現役最終年まで一貫して頼れるクラッチプレーヤーであり続けたドゥエイン・ウェイド。

ドゥエイン・ウェイドが得意としていたステップスルーは、ウェイド自身のスタイルにマッチしたムーブとしてよく知られている。

ステップスルーは、ゴール下へのペネトレイトからシュートのいく直前で用いられる技術で、タイミングが重要。

ステップは一歩、または二歩の範囲で行われ、速さとバランスを保つことを求められる。

ディフェンダーの前方に一歩目のステップを踏んだ後、二歩目でディフェンダーの横をすり抜けるようにしてシュートに持ち込む。

ただし、バスケットボールの技術は状況によって異なるため、ステップスルーが常に有効なわけではない。

ゲームの流れやディフェンダーの動きを読みながら、適切なタイミングでステップスルーを活用することが求められる。

ウェイドはこのムーブを使うにあたって、ディフェンスの位置を把握し、効果的なステップを刻んで得点を積み重ねた。

相手ディフェンスをすり抜ける技術であるはずのステップスルー。

しかしドライブから得点を取る嗅覚にすぐれたウェイドのステップスルーは、相手ディフェンスが道を譲ったように見えるほど切れ味があり芸術的だった。

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