本拠地ステイプルズ・センターで行われたジャズとのレギュラーシーズン最終戦、コービー・ブライアントは新たな伝説を作った。

2015年11月29日、偉大なるスーパースターが現役引退を表明した。

コービーブライアント。

レイカーズ一筋20年。

2度の優勝に2度のファイナルMVP受賞、2度の得点王獲得など輝かしいキャリアを送ったレジェンドが15-16シーズン限りでユニフォームを脱ぐことを決断したのである。

そして迎えた4月13日、レイカーズはプレーオフ出場を逃していたため、彼にとってラストゲームとなったこの一戦。

試合時間残り1分50秒、ジャズが8点をリードしていた状況で稀代の勝負師が最後にして最高の輝きを放つ。

3ポイントやジャンパーを立て続けに沈め、チームを劇的な逆転勝利に導くとともに、積み上げた得点は何と60点。

「50点取ってみろ」と発破をかけてきた盟友シャキール・オニールのリクエストを超える大立ち回りを、それも現役最終戦でやってのけた姿に、見ていた全員が驚愕したのは言うまでもない。

42分間のプレータイムで放ったシュートはキャリアハイの50本、さらに史上最年長となる37歳での60点到達。

試合後、「みんなの存在は常に俺の心にあり続けた。本当に心から感謝しているよ。愛している」と、人々に誠意を伝えたコービーは「Manba out.」の言葉とともにマイクを置き、コートに別れを告げた。

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