1流のスタッツを残し、NBAの顔として飛躍した2年目のレブロン・ジェームス。

レブロンのルーキーシーズンは前年18勝に終わったチームの勝ち星を35勝まで増やし、プレーオフまであと一歩のイースタン9位につけた。

期待以上の活躍で新人王に輝いたレブロン・ジェームス、攻守に渡り安定した活躍を見せたカルロス・ブーザー、そしてケガなくシーズンを過ごしたジドルナス・イルガウスカスが三本柱として確立し、彼らを中心にプレーオフ進出を十分に目指せるはずだった…。

だがFA市場が解禁になったと同時に首脳陣は、寝耳に水の状況に直面する。

チーム側が再契約を前提に制限付きFAにしたブーザーに、ジャズから予想外に高い額の提示があり、その額にマッチすることができずに、ブーザーを見返りなく放出することになってしまう。

この一件はブーザー側とジャズとの密約説まで浮上し、遺恨を残す結果になったが、急きょ、ブーザーの代役としてマジックからドリュー・グッデンを獲得できたことは、まさに九死に一生となった、、、。

そして迎えた2年目、2004–05シーズンにはそんな出来事も後のキャリアを考えると杞憂に終わることとなるほどの成長を見せる。

シーズン成績は27.2得点、7.2アシスト、7.4リバウンドで、オスカー・ロバートソン、ジョン・ハブリチェック、ラリー・バード、マイケル・ジョーダン以来5人目の27得点・7アシスト・7リバウンド以上達成となった。

オールスターにも選出され、チームも42勝40敗と前年から更に勝ち星を増やしたが、カンファレンス8位のニュージャージー・ネッツと同率の9位（直接対決の成績で劣っていた）となり、プレーオフ出場はならなかった。