NBAポスターコラム78:プロの参加ができるようになったことで集まったドリームチーム。

NBAポスターコラム

78-ドリームチーム

ドリームチームを支えた4人の巨星たち

1992年バルセロナ五輪で世界を席巻した“ドリームチーム”。マイケル・ジョーダンやラリー・バードといった超看板スターばかりが注目されがちだが、その中には異なるバックグラウンドや役割を持った選手たちも存在した。今回はその中でも、マジック・ジョンソン、クリスチャン・レイトナー、カール・マローン、ジョン・ストックトンという4人に焦点を当て、彼らのキャリア背景やプレースタイル、ドリームチーム内での役割を掘り下げる。


マジック・ジョンソン ― ビッグサイズPGの革命

NBAに現れた「異常値」

マジック・ジョンソンは身長206cmのポイントガード。今でこそルカ・ドンチッチやベン・シモンズのような大型PGは珍しくないが、80年代当時は“ガードは小柄で俊敏”という常識が支配していた。その中で、センター並みのサイズを持ちながら華麗なボールハンドリングと視野を備え、パスで試合を支配するPGはまさに異次元の存在だった。

ショータイム・レイカーズの象徴

マジックが率いたロサンゼルス・レイカーズは、80年代に「ショータイム」と呼ばれる超速攻型バスケットを展開。リバウンドから一瞬で前線にボールを送り、走り込む味方にピタリと合わせるロングパスは芸術的。ランニングゲームを支配するスタイルは、現代NBAのトランジションオフェンスの原型ともいえる。

ドリームチームでの役割

1991年にHIV感染を公表し、一度は引退していたマジックだが、ドリームチームでバルセロナに復帰。全盛期のスピードは落ちていたが、ゲームコントロールと華やかな演出力は健在で、ジョーダンやバークレーらスコアラーをつなぐ潤滑油となった。


クリスチャン・レイトナー ― アマチュア最後の代表選手

唯一の大学生メンバー

レイトナーはドリームチーム唯一のアマチュア選手(当時デューク大学)。大学バスケ界のスーパースターで、NCAAトーナメントでの劇的ブザービーター(1992年ケンタッキー戦)は今なお語り継がれる名場面だ。全米年間最優秀選手にも選ばれ、ドリームチーム入りは“未来のNBAスター枠”としての意味合いが強かった。

スキルと多様性

身長211cmながら柔らかなシュートタッチを持ち、ポストプレーからミドルレンジまで幅広く得点できるビッグマン。大学時代は高いバスケIQと勝負強さを兼ね備え、どのポジションの選手とも噛み合える適応力を誇った。

ドリームチームでの立場

NBAオールスター級の怪物たちに囲まれ、レイトナーの出場時間は限られていた。だが練習ではマローンやユーイング、ロビンソンとマッチアップし、プロの世界のフィジカルとスピードを体感。彼自身、「練習だけで自分がどれだけ通用するか分かった」と語っている。将来を見据えた経験値の蓄積こそが、彼の最大の役割だった。

NBAでのキャリア

ドラフト全体3位でミネソタ・ティンバーウルブズ入り。オールスター出場1回を含む13年のキャリアを送り、安定した得点とリバウンドを提供する選手として存在感を示した。ただし、ドリームチーム時代のような絶対的スターにはなれず、「大学の英雄から堅実なロールプレイヤーへの転身」が彼のNBA人生の実像だった。


カール・マローン ― 人間ブルドーザー

驚異の耐久力

ユタ・ジャズ一筋で19シーズン、通算得点はカリーム・アブドゥル=ジャバーに次ぐ歴代2位(引退当時)。特筆すべきはその耐久性で、82試合フル出場を10回以上達成するなど鉄人中の鉄人だった。

筋骨隆々の肉体

ボディビルダー顔負けの筋肉を誇り、ポストで相手を押し込みながらのジャンパーやフィニッシュは高確率で決まった。走力もあり、速攻でもフィニッシュ役として脅威。

ストックトンとの“鉄板コンビ”

マローンの得点源の多くは、ジョン・ストックトンとのピック&ロールから。スクリーン直後にゴールへカットし、ストックトンの正確なパスを受けて決め切る形はNBA史上最高のコンビプレーと評された。

ドリームチームでの役割

豪華なウイング陣の裏で、マローンはインサイドの安定感を提供。得点、リバウンド、フィジカルでの支配力は国際舞台でも健在だった。


ジョン・ストックトン ― 静かなる司令塔

記録に裏付けられた実力

通算アシスト15,806、通算スティール3,265はいずれも歴代1位(2025年現在も破られていない)。無駄のない動きと精密なパスで試合を支配した。

基本に忠実なプレー

ストックトンは常に最適解を選ぶPG。速攻なら走る味方にロングパス、ハーフコートではピック&ロールで確実にミスマッチを作る。シュート力も高く、フリーなら確実に沈めた。

守備での凄み

185cmと小柄ながらディフェンスは一級品。手先の速さと読みでパスカットを量産し、相手PGにとって常に厄介な存在だった。

ドリームチームでの役割

派手さはないが、チームのバランスを整える存在。マローンとのコンビも健在で、国際ルール下でもその連携は通用した。


まとめ ― スターと経験値の融合

マジックはPG像を変革し、レイトナーは未来への投資枠として貴重な経験を積み、マローンはインサイドの安定感を提供、ストックトンは冷静な司令塔として試合を整えた。ドリームチームはスーパースターだけでなく、こうした異なる役割の選手たちが揃っていたからこそ、完全無欠のチームになったのだ。

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