このシーズン、レブロン・ジェームズが獅子奮迅の活躍を見せる。
この年の“キング”は54試合の出場にとどまった相棒のドゥエインウェイドの穴を埋めるために、とりわけスコアリングにフォーカス。
FG成功率はキャリアハイの56.7%をマークしたほか、3月3日のボブキャッツ戦では球団記録&自己最短61得点を叩き出した。
故障者続出で21通りの先発ラインナップを組む必要に迫られたチームをカンファレンス2位に導いた。
プレーオフでも強さを発揮し、NBAファイナルまで勝ち進む。
2年連続でファイナルが同じカードになったのは97ー98のブルズとジャズ以来16シーズンぶり。
第7戦までもつれた前年と同様に再び激闘が繰り広げられるかもと思われた。
しかしながらボリス・ディーオウが「個人プレー対チームプレイの戦いだった」と評したように、レブロンの孤軍奮闘が目立ったヒートをスパーズが流麗なチームバスケで一蹴した。
85年から採用していた“2ー3ー2”から“2ー2ー1ー1ー1”にフォーマットを戻したこの年の最終決戦は、蓋を開けてみればスパーズが圧倒的な強さを見せつけ、あっさりと5戦で勝負を決めて見せた。
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