22-レブロン・ジェームズ
攻防両面で試合を支配するレブロン・ジェームズという存在
バスケットボールの歴史を見渡しても、攻撃と守備の両面でゲームを完全にコントロールできるプレーヤーはそう多くない。だがレブロン・ジェームズは間違いなくその数少ない選手の一人であり、いや、唯一の存在かもしれない。圧倒的な身体能力と多才なスキルセット、加えてリーダーとしての成熟。彼のキャリアを貫く強さの根幹にあるのは、そのすべてが絶妙に噛み合っている点にある。
異次元の身体能力がもたらす支配力
レブロン・ジェームズを語るとき、まず避けて通れないのが驚異的な身体能力だ。身長206cm、体重113kgというパワーフォワード級のサイズを持ちながら、スピードと俊敏性はガード並。1on1の状況では相手を力でねじ伏せる一方で、オープンコートでは一瞬でディフェンスを置き去りにする。
ジャンプ力も一級品。全盛期のレブロンは頭がリングに届くほど跳躍し、ブロックでもダンクでも空中戦を制していた。ただ高く跳べるだけじゃない。空中でのボディコントロールが桁違い。接触があってもバランスを保ち、難易度の高いフィニッシュを成功させる。しかもこれらが20年近いキャリアを通してほとんど衰えていない。
さらに驚くべきはその持久力。キャリア通算でプレータイムは歴代トップクラス。40分近く出場しても集中力を切らさず、試合終盤にこそ輝きを増す。疲労がピークを迎える場面であっても、レブロンは正確な判断と鋭い動きを保ち続ける。これは生まれ持った才能だけでなく、トレーニングと身体のケアを徹底している成果でもある。
PGからCまで全ポジションをこなせるスキルセット
レブロンのすごさはフィジカルだけじゃない。プレースタイルも異常なほど多才だ。ポイントガードとして試合を組み立てることもできれば、パワーフォワードとしてインサイドで体を張ることもできる。さらに時にはセンターとしてゴール下を守り、時にはシューティングガードとしてスコアリングを担う。
特にプレイメイク能力は異次元。高いバスケットボールIQと視野の広さを兼ね備え、どこに味方がいてどこにパスを出せばチャンスが生まれるのかを瞬時に判断する。トラフィックの中でもピンポイントでパスを通し、アシストでチームメイトを活かす。レブロンにボールが渡れば、どんな形でも得点につながる匂いがする。
一方で、自ら点を取る能力も当然トップレベル。ドライブからのフィニッシュ、ミッドレンジ、さらにはキャリア後半ではスリーポイントの精度も上げてきた。どのディフェンダーがついても、何かしらの方法で得点を奪える。
守備でも手を抜かない鉄壁のディフェンダー
レブロンのディフェンスは過小評価されがちだが、実はキャリア全体を通してエリートレベルの守備力を維持している。オンボールディフェンスではパワーとスピードでドライブを封じ、オフボールではカバーリングの判断が抜群。とりわけ印象的なのが、トランジション時のブロック。いわゆる“チェイスダウンブロック”はレブロンの代名詞とも言える。
2016年のNBAファイナル第7戦でイグダーラに対して見せたあのブロックは、まさにレブロンの守備力を象徴するプレーだった。あの場面で走り抜き、タイミングを読み切ってクリーンにブロックできる選手はレブロンしかいない。
ディフェンスの読みも巧みで、パスコースを読んでスティールを奪う場面も多い。彼は単に身体能力で守るのではなく、ゲームの流れを読んで適切な位置に体を置く守備の頭脳も持ち合わせている。
年を重ねて増す勝負強さとリーダーシップ
レブロンがキャリアの初期と今とで最も大きく変わったのは、リーダーとしての自覚と勝負強さだ。若い頃は身体能力に任せた豪快なプレーが目立っていたが、マイアミ・ヒートでの優勝を経て、彼は「勝ち方」を学んだ。
クリーブランドに戻って優勝を果たした2016年のファイナルでは、3勝1敗から3連勝で逆転優勝。あの時のレブロンは得点、リバウンド、アシスト、ブロック、スティールすべてで両チームトップ。まさに一人でシリーズを支配していた。
ロサンゼルス・レイカーズに移籍後もその勝負強さは健在。ベテランになっても重要な場面で自分が責任を負い、プレーでチームを牽引する。若手を育て、時には自分が脇役に回る柔軟性も見せる。単なるスターではなく、チームを勝たせるために何をすべきかを理解している。
不朽のキャリアを支える「継続する力」
これだけの能力を20年以上も維持し続ける選手は前例がない。多くのスーパースターが30代後半で衰える中、レブロンは40歳(2024-25シーズン時点)になっても平均25点付近を記録し、1試合あたり35分以上プレーするタフさを見せている。
トレーニングへの投資は年間1億円以上とも言われ、食事、睡眠、回復、すべてを徹底管理。フィジカルの衰えを技術と経験で補い、バスケットボールにおける「進化」を自ら体現してきた。
しかも彼のキャリアは数字だけでは語りきれない。バスケットボールへの献身、社会への影響力、後進への指導――そのすべてが「キング」と呼ばれるにふさわしい。彼が築いてきたキャリアは、単なる記録の羅列ではなく、ひとつの文化であり、時代を象徴する物語そのものだ。
まとめ:唯一無二のバスケットボールプレーヤー
パワー、スピード、スキル、IQ、リーダーシップ――これらすべてを高水準で兼ね備え、長期間にわたり維持しているレブロン・ジェームズという男は、まさに“唯一無二”のプレーヤーだ。彼が成し遂げてきたことの一つひとつが歴史に刻まれているが、これほどの選手は、今後何十年経ってもそう簡単に現れることはないだろう。
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