21-レブロン・ジェームズ
驚異的なボディコントロール──レブロン・ジェームズという人間スペックの到達点
レブロンの身体能力は”規格外”の一言
レブロン・ジェームズ。この名前を聞くだけで、バスケットボールに詳しくない人でも一度はその名前を耳にしたことがあるはず。だが、彼の真の凄さがどこにあるのかを明確に説明できる人は意外と少ない。ただ得点が多いとか、長く活躍してるとか、そういった表面的な事実ではなく、彼の”本質”とも言える部分を深く掘っていくと、ひとつ浮かび上がるキーワードがある。
「ボディコントロール」だ。
多くのアスリートが高い身体能力を持っているのは事実だが、レブロンはその使い方が別格。単純に速い、跳べる、強いというフィジカル能力だけでなく、それを「意図的にコントロールできる能力」こそが、レブロンの最大の強み。
身長203cm・体重113kgの巨体を”自在に操る”という芸当
まず基本的なスペックからおさらいしておこう。レブロンは身長203cm、体重113kg。これだけ聞けば「パワーフォワードかな」と思うかもしれないが、実際にはポイントガードからセンターまで全部こなす。これだけの体格でトップスピードで走り、ストップ&ゴーを繰り返し、なおかつシュートもパスも的確にこなすというのは、もはや漫画の世界だ。
しかもこの体重は「重さ」ではなく「筋肉の塊」だ。全身がチューンナップされたスポーツカーのように、無駄が一切ない。にもかかわらず、彼は繊細なタッチや微細な動きも自在にできる。特に際立つのが「空中での調整能力」。
ドライブでコンタクトを受けた瞬間、空中で一瞬身体をひねってシュート角度を微調整。その上でファウルをもらいながらもバスケットカウント──なんて場面は、彼の試合では日常茶飯事。あの一連の動きには、想像を絶するバランス感覚と空間認識能力が要求される。
接触を「かわす」ではなく「利用する」
レブロンのドライブを見ると、他の選手との違いがよくわかる。多くの選手は接触を避けたり、ぶつかって倒れたりするが、レブロンは違う。**「接触そのものを自分の武器として活用する」**のが彼のスタイルだ。
たとえばディフェンダーの胸にぶつかった瞬間、自分の体幹を使って相手を後退させる。もしくは一瞬で重心をズラして相手のタイミングを外し、ファウルを誘発しながらも自分は崩れない。これは「力」だけでなく「柔軟性」と「タイミング感覚」がなければできない芸当。
NBAレベルのディフェンダーを相手に、あそこまで自在にコントロールできるのは、まさにバスケットボールにおける“現代芸術”だ。
モーションが複雑でも、ブレない「芯」がある
現代のNBAは、スピードとスペースのゲーム。ピック&ロール、ステップバック、ユーロステップ、ハンドオフ──レブロンはこれら全てを高次元でこなす。しかもそれを自分の体格に合うようにアレンジしているのがすごい。
たとえばユーロステップ。通常、細身のガードが使う動きだが、レブロンは113kgのボディでそれをやってのける。しかもその間、彼の目線は常にリング、もしくは味方の位置をチェックしており、どこでパスを出すか、いつシュートを打つかをリアルタイムで判断している。
このとき重要になるのが「軸」。彼は一見ふらついてるように見えて、実はしっかりと身体の中心軸がブレていない。だからこそ最後のリリースが正確だし、ディフェンダーが跳んだあとに冷静にシュートを放つこともできる。
空中での修正能力=驚異の柔軟性
ジャンプ中に接触があったり、足場が不安定になったりしたとき、普通の選手なら「おっとっと」となる。だがレブロンは違う。彼は空中で“一瞬の判断”と“全身の連動”を駆使して、軌道を修正できる。
この動きに必要なのが「股関節の可動域」「体幹の強さ」「上半身と下半身の協調性」だ。実際、レブロンのトレーニングはかなり特殊で、バランスボールや片足スクワット、反応トレーニングなどを組み合わせた“感覚重視”の内容になっている。
だから、普通なら崩れるような場面でも、彼は安定してフィニッシュに持ち込める。特にファストブレイクでの1on1、あるいはビッグマンとのコンタクトを伴うフィニッシュでは、レブロンの「ボディの軌道制御力」が際立つ。
スタミナと持久力で“40分戦える怪物”
もうひとつ忘れちゃいけないのが、「持久力」だ。ボディコントロールを保ち続けるには、集中力とスタミナが欠かせない。40分近くコートに立ち続けながらも、最後のポゼッションで鋭いドライブやブロックショットを決めるレブロンを何度見ただろうか。
その裏にあるのが、自己管理能力の高さ。食事、睡眠、トレーニング、リカバリー。彼はこれらを徹底的に管理していて、年間で1億円以上を自己投資に費やしていると言われている。
深夜ツイートとパフォーマンスの意外な関係
そんなレブロンも、ある意味で“人間らしさ”を見せる場面がある。それが「深夜のツイート」だ。
面白い研究結果がある。NBA選手が深夜にSNS投稿した翌日の試合では、パフォーマンスが顕著に落ちるというもの。得点は平均で1点減少、フィールドゴール成功率は1.7%低下。アシスト、リバウンド、スティールなども軒並み下がる。
つまり、「寝てないとパフォーマンスが下がる」ことを証明したわけだ。
これについて、レブロン本人もコメントを残している。
「理想的なレム睡眠ほど大切なものはない」
この一言に、彼の哲学が詰まっている。単に天賦の才に頼るのではなく、それを最大化するための生活習慣への徹底的なこだわり。だからこそ彼は20年近くにわたって高水準のプレーを維持できている。
レブロンの本質は「意志ある身体操作」
レブロン・ジェームズという選手を支えるのは、才能と努力と知性の融合だ。その中でも特に注目すべきなのが、今回取り上げた「ボディコントロール」という要素。
彼は自分の身体を知り尽くし、それを道具のように自在に操る。コンタクトを計算に入れ、空中で体勢を修正し、試合の最後まで集中を保ち続ける。そのすべてが、“意志ある身体”という言葉に集約される。
そして、そんな芸当ができるのは、NBAの歴史を見渡してもほんの一握りしかいない。レブロン・ジェームズはその数少ない存在の中でも、頂点に立つひとりだ。
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